DhamekStupa
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VOICE NEWS

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釈尊の行状とその教法
2021.05.16
入胎
静謐な時のなか、地上は滑らかになった。宮殿のなかには尖ったものがなくなり、何かが刺さって痛みを味わうこともない。大理石の床に転がっている小さな尖ったものを踏んでしまうこともない。どこにいっても釘や棘のある草木が落ちていることもない。部屋を歩こうとも回廊を歩こうとも、いつも素足で安 […]
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釈尊の行状とその教法
2021.05.15
降兜率
釈尊はいまより遥か昔にすべての衆生の苦しみを解放するために、自分自身がブッダになり、どのようにしたら私たちが苦しみから解放されるのかを教えるで衆生を利益せんと菩提心を起こされた後、三阿僧祇劫もの期間、資糧を積集してすべての煩悩と知性の障害を克服され、色究竟密厳浄土にて現等覚されて […]
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釈尊の行状とその教法
2021.05.14
現等覚
現在賢劫に地上に降臨される如来のなかで、四番目に来られたのが釈尊で、その前任者は迦葉仏である。五番目に降臨されるのは弥勒仏であるが、これらすべての如来はこの地上、すなわち閻浮提へと降臨される直前は、欲界の兜率天の宮殿で神々に説法をされている。 三阿僧祇劫の最後に釈尊は迦葉仏に師事 […]
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釈尊の行状とその教法
2021.05.13
資糧積集
釈尊が、すべての衆生を苦しみから解放するために、仏の境地を実現しようと決意した、釈尊の最初の発心がどのように起こったのか、ということを前回は簡単に見たが、その時からいま私たちが学んでいる仏教を説かれた釈尊がインドに2500年前に降臨するまでは、非常に長い時間が経過している、という […]
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釈尊の行状とその教法
2021.05.12
初菩提心
私たち仏教に関わるすべての人間は、いまから2500年前にインドで釈尊が説かれたブッダの教えに何らかの形で関わっている者である。「仏教」とは「釈尊の教え」のことであり、「仏教」に対する信仰をもっているかどうかに関わらず、「仏教」のことを耳にしたことのない人はいないであろうし、「釈尊 […]
参学への道標
2021.04.26
適切な食事や睡眠の分量を知る
貯えやしがらみに溺れて見通しもない 食事や睡眠の適量すらも明白に分からない 過剰な摂取や睡眠の悪意に惚け耽溺して 外出しては四方山の噂に気を取られている 棄てるべき類を成すべきものと違わぬよう いざ 17 仏教を学ぶということは極めて私的な営みにほかならない。それは自身の行動、言 […]
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弥勒仏への悲讃
本日のことば
2021.04.25
破壊と暴力が勝利することはない
神々たちは権威と名誉に嫉妬し 燃え上がる炎で安心感を破壊する 戦争によって身体を粉々に砕いて 謀略に汚れて正義を見失っている 21 阿修羅は、生まれながら人間よりも圧倒的な知性を持ち、堅固で特殊能力を有する神々の肉体をもっている。しかし常に他者との相対的な比較によってのみしか、自 […]
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仏教論理学概論
本日のことば
2021.04.14
釈尊が五蘊・十二処・十八界を教えた意向を知る
また所知の分類には蘊と処と界とがある。 15 私たちが知るべきもの、知ろうとしているものには、集合して組成されているものかどうか、無常なものかどうか、ということで事物と常住者に分けることができ、それは有為法と無為法にあたり、それらがどのようなものなのか、ということをここまでで見て […]
参学への道標
2021.04.13
稀有なる法流に与り、死を越えて精進していくということ
食べるのも忘れてしまう精進をはじめている 入門した直後から解脱の境地を目指している 三日後より先はないと放漫に過ごしてしまい そんな調子では実ってゆくものなど何もない 精進を河が流れるよう絶えず堅固としなさい いざ 16 仏教を学ぶということは簡単で短い期間で終わるようなことでは […]
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弥勒仏への悲讃
本日のことば
2021.04.12
孤独を生きる狼たちの声を聞いてみる
蒙昧という深い暗闇に包まれて 正しい道かどうかも分からない 殺し合うのか神や人の家畜となる 打たれ繋がれ痛みは止まらない 20 背筋を伸ばして二つの足でまっすぐ自由に立って歩けるということは実に幸せなことである。足で立ち上がって、手を使って好きなことができる。どちらに行けばいいの […]
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仏教論理学概論
本日のことば
2021.04.04
物質でも精神でもないもの
不相応行には 得・非得・同分と 二定・命・生住異滅 名身等の十四がある。 14 すべての存在を常住なものと無常なものに分類し、無常なものを現象や事物と呼ぶが、この事物を分類すると、物質か精神かそれ以外のものであるとの三つに分類可能である。物質と精神についてはすでに説かれており、こ […]
参学への道標
2021.03.30
菩提心という馬に乗っている賢者の輝き
雑染と清浄の法への出処進退へと通暁して 群衆の中心にいる賢者とならんと思うなら いまの楽しく食べて飲んで眠ることだけに 執われたこの快適な暮らしでは実現しない 苦しくも辛い生活に耐えなくてはならない いざ 15 仏教を学ぶぼうとする、ということは、いまのこの生涯だけではなく、来世 […]
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弥勒仏への悲讃
本日のことば
2021.03.28
孤立無援の飢餓にも差し込む甘露の光明
乱れた髪で覆われて喉も常に乾いている 微かに見えた水を飲もうと向かってゆく 剣や槍をもった衛兵たちに阻まれている 辿り着いた水も血膿のようで飲めやしない 口は針先ほどで喉には何かが詰まっている 飲みことも食べることも何もできやしない 食べて飲んでもすぐに燃えて体内で焦げていく 自 […]
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仏教論理学概論
本日のことば
2021.03.27
求めるものに欺かれず正しく知るということ
知には量と非量の二つがある 量にも現量・比量の二つがある 感官・意・自己認証・瑜伽とで 現量は四種であると主張する 比量は事実・言明・確信の三種ある 無理解と誤解と疑念という 非量の知にも三つほどある 13 知とは「対象を明らかにし知るもの」と定義され、闇のなかで燈明が静かに発光 […]
参学への道標
2021.03.19
経文の意味を全身全霊で徹底的に考える
どれだけ多く経文を覚え諷誦しても 意味を考えず形だけ読経しただけで 鸚鵡が何度も声に出すのと同じなら 説かれたことへの増益を断じ得ない 意味を詳細に分析して検討しなさい いざ 14 「善き言葉を口にし、善き意味を心にもちなさい」「言葉に依らず、意味に依りなさい」これらは仏典のこと […]
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弥勒仏への悲讃
本日のことば
2021.03.17
地獄の沙汰は我々次第である
灼熱の鉄の大地へと晒されて火炙りとなる 武器の雨は降り注ぎ身体中へ刺さっている 獄卒に串刺しにされ溶けた銅を飲まされる 舌を引き伸ばし鉄釘は打たれて吊るされる 氷山に囲まれ凍った穴に監禁され 極寒の強風が吹雪いて凍えていく あちこちに水疱ができ時に破裂し 身体のすべてが粉々になっ […]
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仏教論理学概論
本日のことば
2021.03.13
すべての感覚が拠り所としているものとは
内部の対象とは、眼等の五つである。 12 物質には、外部物質・内部物質があるうち、その内部物質には、眼・耳・鼻・舌・身の五つがある、ということをここでは述べている。眼・耳・鼻・舌・身は、眼根・耳根・鼻根・舌根・身根、あるいは眼界・耳界・鼻界・舌界・身界と同義であり、それらは眼識・ […]
参学への道標
2021.03.08
何故私たちは経典の文言を暗記しておかなくてはならないのか
意味の老師は文章の杖に依っている しかるに経文を記憶し受持しようとせず 経典を読むだけや小声で朗読するだけで 日々を過ごしても何の役にも立ちはしない 経文を記憶し 諷誦するよう学びなさい いざ 13 私たちには、宝物のように大切にしておきたい言葉というものがある。その言葉を聞いた […]
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弥勒仏への悲讃
本日のことば
2021.02.24
人間と人間界は神々や天国よりも価値がある
華やかな善趣の身体があっても 教説を正しく弁える智慧により 賢き道を誤らずに見出せないなら 再びまた輪廻の海へと堕ちてゆく 16 それ故 無知という深い暗闇に囲まれて 何処に行くべきなのか何も見えていない こんなにも永い間途方に暮れてしまった この私に智慧の灯火を与え給わんことを […]
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仏教論理学概論
本日のことば
2021.02.07
触れて感じることのできるもの
触とは、地・水・火・風および 滑・渋・重・軽・冷・飢・渴の十一である。 11 触覚が対象としているものが触処であり、身根という皮下を走っている神経系の感覚の感触を分類すれば、触覚が対象に触れるだけで得られる地水火風の四大種の感触と、触覚が対象と接触している時間的変化によって得られ […]