アサンガ


アサンガ(Asanga, ཐོགས་མེད; 310-390/395-470)無著(または無着)

世親の兄であり瑜伽行唯識派の創始者。初め説一切有部において出家し、空の教えを理解しようと努めたが、真意が解らなかった。そこで彼は神通力によって兜率天に昇りマイトレーヤ(弥勒菩薩)から大乗の空について教えを受け、空について悟りを得た。マイトレーヤは後に「弥勒の五部論」と言われる五法をアサンガに授けたと言われる。『大乗荘厳経論頌』『中辺分別論頌』『法法性分別論』『現観荘厳経論』『宝性論』である。また、仏教における瑜伽行を集大成した『瑜伽師地論』、大乗の阿毘達磨を概括した『大乗阿毘達磨集論』、大乗仏教教義を整理体系化した『摂大乗論』を著した。

参考図書

長尾雅人『摂大乗論ー和訳と注解』上・下(インド古典叢書)講談社、1982-1987