2016.07.03

定期試験

学僧たちは、毎年課せられる定期試験の期間に、それぞれの学級の課題の書籍を暗記しているかどうかの試験・問答の試験・筆記試験の他に、美文作文法・チベット語文語文法・仏教史などの筆記試験も課せられている。

五大典籍それぞれの試験において100点を取った者に対しては「パルチン・ラプジャンパ」(波羅蜜多学を完全に学んだ者)とかそれぞれの学問の名前をつけて「…ラプジャンパ」という称号が与えられる。

このように十五年間の学堂の試験で優秀な成績を修めた者の中から何人かのものは、下級ゲシェーである「ゲシェードランパ」と「カチュパ」という学位を得ることが出来る。

上級ゲシェーである「ゲシェーハランパ」の学位を得ようと思うのならば、ゲルク派仏教吉祥文化保存協会(དགེ་ལུགས་ལུགས་བཟང་ཆོས་སྐྱོངས་ཚོགས་པ་)の課す試験会場に赴いて、3大学問寺の学者たちとともに、カーラム学級を二年間修め、阿闍梨(ロッポン)学級を二年間修め、さらにララム学級を二年間修めた上で、試験に合格し、合格証書を得た後に、ラデン・モンラムチェンモ(大祈願祭)の時に、「ゲシェーラランパ」の学位を授かることが出来る。

これ以外にもある人々はゲルク派仏教文化保存協会の試験会場に赴かないで、亡命政府の宗教省などから紹介されて、モンラムチェンモでゲシェーハランパの宣誓をする者も居るが、彼らにはゲルク派仏教吉祥文化保存協会が発行した合格証書は授与されることはない。

この後に密教の学習をしたいのならば、上級ゲシェーか下級ゲシェーかの宣誓命題が成就し、ゲシェー位を得た時点で、下密教学堂(ギュメー学堂)か上密教学堂(ギュトゥー学堂)に入り、試験などに合格したら、僧院規律長(ゲコー)・読経ラマ(ウンゼー)・学堂長(ケンポ)・ガンデン僧院シャルツェ学堂法師やチャンツェ学堂法師などの役職に付く資格を得ることが出来る。その後に続けてゲルク派の最高責任者である、ガンデン金座座主(ガンデンティパ)となることさえもできるのである。


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