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『水の教え』を読む
2020.10.11
再会の日を待つ、法座の上の外套
本詩篇の最後には、跋文として次のように記されている。 以上が『善説・水の論書、二つの教流の百の波紋』というものである。 本編は、これまで私自身の心に習気を置くため、という目的で、時折、顕密の教説にも数えることができる類いのものをを記して […] このページにアクセス […]

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『水の教え』を読む
悲痛を冷却する月影に明日を
夜の闇、光り輝いている月は、どんな星よりも強く、どんな星たちよりも明るく輝いている。それは闇を所在不明なもとし、星雲の輝きの饗宴の中心軸となっている。 このページにアクセスするためには会員登録が必要です。

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『水の教え』を読む
2020.10.10
女神の歌を伝える渡鳥たちは舞いあがる
水の通り道には、龍たちが移動し、水のあるところには智慧を本体とする女尊たる弁才天が出現する。弁才天は琵琶で美しい音楽を演奏し十方にその響きが共鳴する。 このページにアクセスするためには会員登録が必要です。

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『水の教え』を読む
2020.10.09
尽きない水の惑星に棲んでいる
空の青さを追いかけて、浜辺に座り、水平線をみつめる人がいる。あるいは、山を降りてきて、海辺へと行き、向こう岸の島があることを知る人もいる。私たちは巨大な海に囲まれた、ちいさな島に佇んでいる。巨大な海は雲となり、雨を降らせて河となる。 このページにアクセスするためには会員登録が必要 […]

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『水の教え』を読む
2020.10.08
水滴への眼差し、静寂のなかの残響
私たちは住んでいるこの地球の七割は水で覆われており、人体の六割は水分でできていると言われている。この体は脆く壊れやすく、私たちの心は風に流され、常に右へ左へと彷徨っているが、この私たちの体はそんな弱い表面張力でできた生命体であるからこそ、傷つきやすく、壊れやすく、一瞬にして禍いが […]

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『水の教え』を読む
2020.10.07
澄明な水に泡がたつように
私たちは今日の自然科学や工業技術の発展のおかげで、これまで実際に眼にすることができなかった様々な現実の現象が可能なことを知れるようになった。私たちの脳神経は電気信号を本質とする脳波が飛んでおり、それを帯電して記録する媒体である脳があり、記録されるデジタル信号の配列を自然言語に変換 […]

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『水の教え』を読む
2020.10.06
歓喜の光がもつ質を感じられる時
歓喜・最勝歓喜・殊勝歓喜・倶生歓喜という四種の歓喜よりなる大楽によって、対象が無自性である空・甚空・大空・一切空光明という四空よりなる智慧を発展させていくことを説いている。 このページにアクセスするためには会員登録が必要です。

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『水の教え』を読む
2020.10.05
いまのままの私をはじめからやり直してみる
夜が明ける時、東の天空は曙色に染まりながら、再び巨大な太陽が昇ってくる。地球上のすべての出来事は、またはじまり、太陽氏の物語ではなく、私たちの物語が今日もまた紡がれてゆく。 このページにアクセスするためには会員登録が必要です。

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『水の教え』を読む
グンタンリンポチェ
2020.10.02
煩悩を道へと転換し、煩悩を制圧するということ
秘密真言道では、現実に起きているすべての現象に対する我々の煩悩を、すべて無我や空を証解する智慧へと転換しながら生きる生き方を説いているが、これは「毒を以って毒を制する」というのに表面的には若干似てはいるが、その内実は全く異なるものであると考える方が妥当であろう。 このページにアク […]

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『水の教え』を読む
2020.09.30
事実と向き合う人たちの善意の贈り物
ダライ・ラマ法王がよくこの「瑜伽行者」は、現代の自然科学の科学者や物理学者や数学者なども「瑜伽行者」といってもよいとおっしゃっている。科学者は客観性を追求し、実験や検証によって事物の真実を明らかにしようとし、客観的事実や公理の解明に日々努力しているからである。 このページにアクセ […]

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『水の教え』を読む
2020.09.29
未来のために自己批判と懺悔を繰り返す
すべての罪業は自らが他の衆生に対して為したものであり、罪業を反省し、自己批判を繰り返し、善へと向かい続けようとする決意こそ、懺悔の本体である。 このページにアクセスするためには会員登録が必要です。

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『水の教え』を読む
グンタンリンポチェ
2020.09.27
ダイヤモンドの価値を忘れてはいけない
仏教とは、釈尊から伝わることばの襷でもある。この襷は遠く海の向こうのインドから、ひとりひとりと渡されてきたものであり、そのゴールは、すべてのものの苦しみをゼロにする、涅槃寂静の境地を目指すものであり、私たちはこの駅伝に参加している。 このページにアクセスするためには会員登録が必要 […]

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『水の教え』を読む
グンタンリンポチェ
2020.09.24
機密保持と暗号化は、すべての人の安心と安全を保証するためのものである
「すべての秘密は特権を生み出すので悪である」といった乱暴なことを考える者であっても、自分の個人情報をすべて万人に開示したいという人などいないであろう。 このページにアクセスするためには会員登録が必要です。

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『水の教え』を読む
グンタンリンポチェ
2020.09.22
彼岸色の夕暮れに、航海への旅支度を思う
本日はちょうど秋分で御彼岸である。本日の夕陽は天空を赤く染め、雲間に隠れるように真西へと沈んでいく。この太陽は決して明日昇ってこないわけではない。 このページにアクセスするためには会員登録が必要です。

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『水の教え』を読む
グンタンリンポチェ
2020.09.19
ちゃんとした立派な大人になるために
一切衆生を利益するために仏位を目指す菩薩たちは、菩提心を起こした時点から「如来の御子息」と呼ばれ、六波羅蜜を通じて、自らの心を変容させていくが、すぐに六波羅蜜を完成させ、十地を究竟して無上正等覚できるという訳ではない。それは生まれたばかりの子供がすぐに大人になれる訳ではないのと同 […]

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『水の教え』を読む
2020.09.17
川の畔を散策し、海へと思いを巡らせる
仏教の根本思想は、縁起と空にあり、空や無我とは我々が無始以来「私」と思うこの我見が思い込んでいるその対象が存在しない、という無我を主張しているものである。仏教とほかの宗教との最大の相違点は、この無我という思想・見解にある。 このページにアクセスするためには会員登録が必要です。

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『水の教え』を読む
2020.09.16
「私」はこの物語の主人公ではなく、劇作家である
「これは私である。これは私のものである。」この二つの意識からすべての利己的な思考が形成されていく。私に何か好ましいことが起これば、その状態が続くけばよいという欲望が芽生え、その自分が好ましいと思っている状態に何か、問題が起きたり嫌なことがあれれ、出来るだけはやくその嫌な出来事から […]

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『水の教え』を読む
2020.09.15
どんな大きな河も小さな水流が集まったものである
空性それ自体を理解すること極めて困難であるが、空性において否定されるべき否定対象を確認することはできるし、それがない状態である空性を想像することはできる。 このページにアクセスするためには会員登録が必要です。

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『水の教え』を読む
2020.09.14
巨大な迷路の街から抜け出すため
たとえば「ここには、この人はいない」と理解するためには、その人のことを具体的に事前に知っている必要がある。何故ならば、その人がどんな人なのかを知らなければ、その人の不在な状態を理解することができないからである。 このページにアクセスするためには会員登録が必要です。

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『水の教え』を読む
2020.09.11
龍樹が開いた甚深なる思想とは、底知れない海のようなものである
龍樹(ナーガールジュナ)は、般若経を龍宮から再び地上に招来し、般若経が直接表現する甚深空の意味を明らかにし、『根本中論』(Mūlamadhyamakakārikā)などの著作を表し大乗仏教をこの地上に興隆させたことで知られる実在の人物で、日本でも南都六宗・天台・真言の「八宗の祖師 […]