VOICE NEWS

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ケンスル・リンポチェ
2012.08.13
ビークンケンの逸話
むかしむかしチベットに「ビークンケン」という名の大泥棒がいたそうです。 ある日、ビークンケンはまったく人気のない道でひとりの男に出くわします。男はビークンケンに声をかけ 「通りすがりのお方よ、急いでいかないと泥棒が来ますよ。急いで行きましょう」といいました。 もちろんこの男はは自 […]

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2012.06.04
サカダワの満月の余白に
カッコウが鳴く森のなかで 広島市内では「とうかさん」という御祭りで若い男女が、ぎこちない足取りで浴衣を着て歩いていた。広島の繁華街の浴衣の着初めのこの祭りと時を同じくし、街の外れの森のなか、日本別院ではいまから2500年程前の釈尊の降臨・成道・涅槃に思いを寄せ、今年のサカダワの法 […]
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2012.05.17
もてなしの心
「世界中で一番、客人をよくもてなすのはチベット人じゃないかな」 とチベット人の友人。 「何も自分がチベット人だからそう言うんじゃない。自分の見てきた国と比べて、そう思うんだ。チベット人は家に客人がきたら誰でも歓迎して迎えいれるよ。僕は15歳の時、インドに行こうと思って、いろんなチ […]

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2012.04.02
チベット亡命政府主席大臣ロブサン・センゲ来日歓迎レセプションパーティにおける主席大臣談話(草稿)
ダライ・ラマ法王の政権委譲に伴いチベットの問題に対しての全責任を担っているチベット亡命政府主席大臣ロブサン・センゲ氏の来日取材の協力ボランティアをさせていただいております。ダライ・ラマ法王代表部事務所のウェブサイトに載せるための原稿を毎日作成しておりますが、その成果の一部をこちら […]

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ダライ・ラマ法王
2012.04.01
釈尊の教えを大切にしよう
「仏教」とか「仏法」とは一体何でしょうか。 「仏法」というときの「法」とは、究極的には“すべての苦しみと煩悩を克服した境地”である「涅槃」(ねはん)のことを指しています。ですから「仏法」とは「涅槃を実現するための方法」つまり「道諦」すなわち“空性を理解する智慧”と“涅槃を追求する […]

菩提道次第略論
2012.01.30
I3 止観とは何か
まず止(奢摩他)とは一体何かといえば『解深密経』では次のように説かれている。 彼はひとり静かな場所にいて、内に正しく置き、如実に善く思う法に心を巡らせて、その心で作意したその同じものを作意し、その作為した心でその心の内に継続して作意するのである。このように向き合って、そのものに何 […]

菩提道次第略論
I2 その二つにすべての定が含まれること
大乗・小乗のあらゆる禅定のすべてのものも止観にまとめることができると『解深密経』では説かれている。したがって、禅定を追求する者は、その下位のすべてについて議論することは不可能であるので、一切の禅定に共通する項目である止観について、それをどのように維持したらよいのか、ということを善 […]

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菩提道次第略論
2012.01.29
I1 止観修習の功徳
大乗・小乗の世間・出世間のすべての功徳は、止観の結果であると『解深密経』で説かれる。 「止観は修所成を獲得した後の相続の功徳ではないのだろうか、それらの功徳の一切がその二つの果であると何故言えるのだろうか」と思うかも知れない。 後述するように、止観そのものは修所成を獲得した心相続 […]

菩提道次第略論
H2 特に後二波羅蜜をどのように学ぶのか
特に〔禅定波羅蜜・智慧波羅蜜という〕後二波羅蜜を学ぶのか、ということは止観をどのように修習するのか、ということである。何故ならば、その二つは、順に禅定波羅蜜・智慧波羅蜜に含まれるものであるからである。 このことについて六つある。I1 止観修習の功徳・I2 その二つにすべての定 […]

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学説規定摩尼宝鬘
2012.01.08
クンケン・クンチョク・ジクメワンポ紹介
ここで簡単に著者を紹介すると、クンケン・クンチョク・ジクメワンポ(1728-1791)は1728年(土猿)年、ドメーに生まれ、ジャムヤンシェーパの再来であると化身認定された。 6歳の時に出家し、16歳の時ラブラン・タシキルに入り、ラブランタシキルの創始者ジャムヤンシェーパの転生者 […]

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学説規定摩尼宝鬘
『学説規定摩尼宝鬘』
仏教の究極の目的とは、一切衆生がこの世の苦しみと苦しみの原因を離れた、空性を直接理解する一切智者の位に到ることに他ならない。そのためにはまず修行の基体となるものは何か、そして修行はどのように行われるのか、その結果何がもたらされるのか、とういうことを理解する必要がある。それを理解し […]

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ゴマン学堂スタッフ
2011.12.23
口から耳へ、そして心に伝わるブッダの教え
講師:ゲシェー・ロサン・ゲレク師 訳編:野村正次郎 拠所:牛田山龍蔵院デプン・ゴマン学堂日本別院 来年から『菩提道次第略論』をベースに再び止・観の章を学んで行きたいと思います。先月は『道の三要訣』で道次第の体系の全体を復習しました。「すべての禅定をまとめると止観になる」といわれる […]
パルデンチュージェ
2011.11.24
C1 所作タントラの道の歩み方
C1には四つ。D1道を修習する器たる者と為す、D2 器たるものとなった後に三昧耶と律儀を浄化する、D3 三昧耶に住した後に、先ず親近をどのように為すべきか。D4親近の行が可能となった後に悉地がどのように成就するのか。 D1 道を修習する器たる者と為す 大小の『道次第論』に説かれ […]
パルデンチュージェ
B1 直示
B1には三つ。C1所作タントラ、C2行タントラ、C3瑜伽タントラの道の歩み方。
パルデンチュージェ
A1 下位三タントラ部の歩み方の総説
A1には、二つ。すなわちB1 直示・B2それらをどのように五道・十地とするのか。

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ダライ・ラマ法王
2011.11.07
ダライ・ラマ法王石巻での談話
東日本大震災の慰霊法要のために石巻で説かれたダライ・ラマ法王のメッセージを翻訳しました。 兄弟姉妹の皆様、また大切な家族や友人を亡くされた皆様。私がこちらに来ました主な目的はみなさんの深い悲しみと苦しみを共にするためです。 我々は人類の兄弟です。広い視点に立てば70億人近くのこの […]

CIRCLE
Gelek
2011.11.02
2014年10月30日 定例法話会 ゲン・ゲレク『道の三要訣』
今回の日本別院での定例法話会では、先日日本へ再来日されたゲン・ゲレクにより法話が行われました。 ゲン・ゲレクの「再び基本に立ち返り、一番最初に学ぶべきことでかつ一番重要となることをもう一度おさらいしましょう」というご提案で、ゲルク派宗祖ツォンカパ・ロサンタクパ(1357-1419 […]

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ダライ・ラマ法王
2011.10.31
ダライ・ラマ法王大阪講演ビデオ
ダライ・ラマ法王の公式アカウントで公開されている、2011年10月30日に大阪で行われた講演会の模様を紹介します。

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ダライ・ラマ法王
ダライ・ラマ法王大阪特別講演「ダライ・ラマ法王 般若心経を語る―空から慈悲へ―」レポート
昨日からダライ・ラマ法王は日本に滞在中です。これから約一週間のスケジュールで、まず高野山で灌頂を授けられた後、東北の被災地を回られます。今日は来日最初の催しである、大阪での説法と講演会に参加してきました。 午前中は、「ダライ・ラマ法王 般若心経を語る―空から慈悲へ―」と題して、般 […]

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ダライ・ラマ法王
2011.09.26
談話:ダライ・ラマの政治権限の無効化について
2011年3月19日チベット暦正月十五日 於テクチェンチューリン本堂 大祈願祭の本生譚の説法の際になされた法王談話 インドに亡命した後、1960年から民主化への歩みを進みはじめました。その後30-40年間、純粋な気持ちで民主化の歩みを段階的に進めてきました。チベット人の社会ではこ […]