2022.10.08

弊会の創設者デプン・ゴマン学堂第75代管長ケンスル・リンポチェ・ゲシェー・テンパ・ゲルツェン師の再臨者(ヤンシー・リンポチェ)テンジン・ワンチェン師がダライ・ラマ法王猊下から剃髪出家の儀を授かりました

代表理事 野村正次郎

弊会の創設者であり、日本でも長く活躍されたデプン・ゴマン学堂第75代管長ケンスル・リンポチェ・ゲシェー・テンパ・ギェルツェン師(前東洋文庫外国人研究員)は衆生に無常の教えを知らしめるため、2012年8月16日に示寂の相を示され、その後側近の弟子たちにより密かに師の再来を捜索しておりました。

昨年末よりご自坊からの捜索隊がダライ・ラマ法王猊下からのご指示に従って、秘密裏に捜索をしておりましたが、本年のサカダワ月のチベット暦4月8日、2022年6月7日ダライ・ラマ法王によって213名の候補者のなかから選ばれた、インドのチベット難民居留区に生を受けたテンジン・ワンチェン師が先代の再臨者(ヤンシー・リンポチェ)として認定され、昨日2022年10月8日にダライ・ラマ法王猊下と謁見し、剃髪出家なされましたのでお知らせ申し上げます。

剃髪出家にあたりダライ・ラマ法王からヤンシー・リンポチェはさまざまなアドバイスを授かり、近いうちにデプン・ゴマン学堂ハルドン学寮に迎えられ、仏道修行に精進なされる予定となっております。

先代ケンスル・リンポチェの筆頭のお弟子のひとりであり、現在ザンスカールのトンデ僧院にご滞在中のザンカル・ロッポン・ゲシェー・ロサン・イクニェン師(ゲンギャウ師)は、

「先生が亡くなられるという報せを聞く前の日に夢のなかで先生が現れて、私はチベットに行ってきますとおっしゃいったので、先生はチベットにいかれたのだろうと思っていたが、いまのチベットでは仏教と衆生のために活動をされることも出来ないだろうから、またインドに戻って来られたのでしょう。やっと見つかって大変嬉しい報せですね。近々ゴマン学堂に来られるでしょうからはやくお会いできるのが大変楽しみです。」

とコメントなされています。

先代ケンスル・リンポチェはダライ・ラマ法王猊下と同時にインドへと亡命され、法王猊下から選出され日本におけるチベット学と仏教の興隆のための先生として、9年間に渡り、東京にご滞在され、その後、2001年よりは広島を中心として弊会の指導者として、ダライ・ラマ法王猊下のご指導を仰ぎながら、日本・チベットの仏教交流の促進のためにご尽力なされた方です。

弊会は先代リンポチェによって創設された仏教を学ぶための会ですが、ダライ・ラマ法王猊下のご指導により已デプン・ゴマン学堂の公式な日本における活動団体となっており、先代リンポチェの再臨者(ヤンシー・リンポチェ)のご動向については、個人的な師弟関係となるため、これまで発表を控えておりました。このたび本山デプン・ゴマン学堂からも公式なニュースとして昨日リリースされたため、日本のみなさまにもここにお知らせ申し上げます。

弊会としても師のご再来は大変な喜びであり、今後の衆生済度と仏法興隆のために多大なるご貢献をなされることを期待しております。先代リンポチェと日本でご縁のあられた方々におかせられましては、今後とも変わらぬご厚情を賜りますようお願い申し上げます。

先代のハルドン・ケンスル・リンポチェ・ゲシェー・テンパ・ギェルツェン師
テンジン・ワンチェン師は現在難民チベット学校の3年生に在籍中ですが、化身ラマに認定されました

久しぶりに再会できたダライ・ラマ法王とケンスル・リンポチェ

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