2022.04.25

本日は第11世パンチェン・ラマ・ゲンドゥン・チューキ・ニマ猊下のお誕生日です

本日4月25日はパンチェン・ラマ第11世ゲンドゥン・チューキ・ニマ猊下のお誕生日です。パンチェン・ラマ第11世は、1989年4月25日にチベットのナクチュでお生まれになり、1995年5月14日にダライ・ラマ法王により先代の第10世の化身として認定されました。

しかし残念なことに中国政府はダライ・ラマ法王による正式な認定のあった3日後の1995年5月17日には、第11世パンチェン・ラマを拘束して拉致し、現在もそのご家族とともに行方不明な状態が、現在も続いております。中国政府に対してはその消息を公開するよう世界中から要望が伝えられていますが、第11世パンチェン・ラマがもしご存命であれば、本日で満33歳を迎えられます。

拉致された6歳から本日33歳となられるこの27年間、チベットの人たちはパンチェン・ラマが解放されるように訴え続け、毎年4月25日には、パンチェン・ラマが一刻でもはやく解放され、ご長寿であり、再びチベットの仏教の指導者として活躍されることを待ち続けていますが、中国政府は自分たちの擁立した偽物のパンチェン・ラマを暴力によって強制的に信奉させるようなキャンペーンをいまも継続的に行っています。

すべてのチベットの人々とチベット仏教圏の人々にとって、パンチェン・ラマは極めて重要な存在です。本日はこのパンチェン・ラマのお誕生日ですので、たとえ口にだしてお祈りすることはできなくても、心のなかでパンチェン・ラマがご無事であり、ご長寿で、そしていつの日か、無事にご帰還され、チベットの問題が解決するようにお祈りをする日です。

日本のみなさまも是非こうした問題があることにご理解をいただき、チベットの人たちと心をひとつにしてくださいますようお願い申し上げます。


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