2025.12.31

ダライ・ラマ法王猊下がご滞在中の新問答法苑では、法王猊下への供養として、ナーランダー僧院の伝統を学ぶために必須の根本大典の暗唱諷誦を毎日行なっています

現在ダライ・ラマ法王猊下は、本山デプン・ゴマン学堂の新問答法苑にご滞在中です。学堂長の発音により12月12日からご滞在中の期間中、本学堂から現在の冬季因明大法会ならびに龍樹弥勒法大法会に参加している有志僧侶たちにより、毎日午後2時から二つの円陣を組み、根本大典を暗唱して法王猊下への供養として奉献させて頂いています。

12月30日現在、ダルマキールティ作『量評釈』、ジェ・ツォンカパ大師作『了義未了義善説心髄』、ヴァスバンドゥ作『阿毘達磨倶舎論本頌』、ハリバドラ作『現観荘厳論釈義明』、龍樹菩薩作『根本中論頌』、グンタン・リンポチェ作『律摂頌』、弥勒菩薩作『究竟一乗宝性論頌』、グンタン・リンポチェ作『般若第四章摂頌』、シャーンティデーヴァ作『入菩薩行論本頌』を合計115名の学僧たちが暗唱しました。

これとは別に本学堂の所属する僧侶のうちクンケン・ジャムヤンシェーパ作『学説規定本頌』を暗唱する160名の僧侶のグループは10組に分かれて毎日1組ずつ暗唱し供養を行なっています。また先日行われた兜率五供養の際には、200名の有志僧侶たちが、マイトレーヤ作『現観荘厳論』ならびにチャンドラキールティ作『入中論』の暗唱を行いました。

これらの暗唱は問答法苑にて毎日行なっておりますが、毎日ダライ・ラマ法王猊下がご観覧にいらっしゃられている他、僧侶たちの精進に対して大変お喜びになられてご覧になって下さっています。

このたび、ダライ・ラマ法王猊下から暗唱を行なっている僧侶たちとの写真撮影の機会を頂戴致しましたので、みなさまもご笑覧頂けますようお願い申し上げます。本学堂所属の学僧たちにとっては、これらのこれらの大論典の暗唱はチベット仏教の伝統的教理学の伝統の継承者となるために必須の課題であり、現在学修中の学僧たちにとってもこの度の暗唱の機会は、この上ない素晴らしい福徳資糧を積集する機会となりました。


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