2025.12.22

2025年12月14日 ダライ・ラマ法王猊下ご臨席の下、本山デプン・ゴマン学堂で兜率五供・萬燈会の特別法要が勤修されました

チベット暦2152年木巳歳10月25日(西暦2025年12月14日)、デプン・ゴマン学堂では本年度の兜率五供・萬燈会の特別法要が勤修され、午前8時半より特別法要の朝会が、デプン・ゴマン学堂新問答法苑にて行われました。

まずはセラ・デプン・ガンデンの三大僧院各学堂長によりダライ・ラマ法王猊下を引導申し上げ玉座へと会衆全員が『無縁頌』を誦えながら奉迎させて頂きました。法王猊下を玉座へと奉迎するとガンデン座主ジェツン・ロサン・ドルジェ猊下ならびシャルツェ法主、チャンツェ法主という東西法主がデプン大僧院経頭・ゴマン学堂経頭の二人が『縁起讃』を誦えながら御茶、デシル、顕教流飯供が行われました。

引き続きガンデン座主ならびに両法主より身口意の三拠および曼荼羅供養を奉献し、シャルツェ学堂管長チャンチュプ・サンゲー師より、法王猊下がゲシェー・ラランパの学位を献上して51周年を記念し、記念品の贈呈式が行われました。1959年にダライ・ラマ法王猊下はラサのジョカンで開催された神変祈願大祭にて教義問答を披露されゲシェー・ラランパの学位を称号を取得なされましたが、1974年に現在のゲルク派吉祥文化協会の認定するゲシェー・ラランパとして第一号のゲシェー・ラランパ称号証を献上しましたが、その後ダライ・ラマ法王猊下のご尽力により、その後50年間多くのゲシェー・ラランパの学位取得者を輩出することができたことに感謝の念を込めて、神変祈願大祭基金ならびに全ゲルク派連絡事務所が施主となり此の度金銀製の新しいゲシェー・ラランパ称号証を献上しました。

その後1万人以上にも上る会衆により、ダライ・ラマ1世ゲンドゥン・ドゥプ著『東山讃』、『久住請願無辺偈』、グンタンリンポチェ作『ロサンギャルテンマ』、『道次第請願文』などが誦えられ、特別法要の朝会が成満することとなりました。

デプン・ゴマン学堂ではその後昼会・夕会と合計三会の法要が集会殿にて勤修され、午後11時過ぎまで宗祖ジェ・ツォンカパ大師の遠忌供養ならびに燈明供養が行われ、ゴペル・リンポチェもご出仕され、同時に日本別院でもチベットで製造されたバター燈明が現在あるすべての燭台で灯し、有志で集まり、師資相承供を行い夜半まで燈明が灯されて静かな夜が更けていきました。

この兜率五供の法要は毎年各僧院各学堂などで行われているものですが、今年はダライ・ラマ法王猊下がゴマン学堂にご滞在中ですので、ゲルク派の主要な僧院の座主、前座主、各学堂の学堂長・前学堂長、各学堂に所属する化身ラマの方々をはじめ、参列者が1万人以上にも上る大法要が朝会としてゴマン学堂では行われることとなりました。


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