2023.10.01
སངས་རྒྱས་བསྟན་འབར་མ་བཞུགས་སོ།

教法燦然 祈願頌

『経集大成』所収仏説月心経抜粋
訳:野村正次郎

毘婆尸仏 尸棄仏 毘舎浮仏

俱留孫仏 俱那含仏 迦葉仏

釈迦牟尼仏 天上天たる瞿曇

七仏勇者たちを私は礼拝せん

有情のためにと私はこれまでに

数々の苦しみを乗り越えてきた

果報の楽をもすべて棄ててきた

教法は永遠に燦然たらんことを

1

病んだ人々を癒すそのために

私は自らの糧も費やしてきた

貧しき有情を救い出してきた

教法は永遠に燦然たらんことを

2

息子たち 娘たち 妻たち

巨象 車 財宝など すべてを

菩提のためにすべて棄ててきた

教法は永遠に燦然たらんことを

3

私は正等覚者 独覚や

声聞や父親や母親や

聖仙たちを供養してきた

教法は永遠に燦然たらんことを

4

数千万劫もかかろうとも私は

さまざまな困難を乗り越えて

菩提のために聞法を求めてきた

教法は永遠に燦然たらんことを

5

私は戒律と戒行とを堅持しつつ

難行を永遠に修めてゆきながら

十方の諸仏たちを供養してきた

教法は永遠に燦然たらんことを

6

これまで私は精進しつづけて

常に頑に他者を圧倒してきた

一切有情が救われるためにと

教法は永遠に燦然たらんことを

7

忍耐と戒行を常に堅持して

煩悩に惑う衆生濁でもある

卑しい衆生にも耐えてきた

教法は永遠に燦然たらんことを

8

静慮や八解脱や無色定といった

恒河沙数の禅定を修習してきた

その力により私が教授してきた

教法は永遠に燦然たらんことを

9

智慧のためにと私はこれまでに

苦行の森を棲家と過ごしてきた

多くの論書を教授してきた故に

教法は永遠に燦然たらんことを

10

慈愛の因から血や肉のみならず

生きる糧のすべてを施してきた

手足や指でさえ与え施してきた

正法の規矩で満たされるように

11

私はこれまで罪深き有情には

慈愛を傾け明るく接してきた

三乗へと正しく導かれてゆき

正法の法施が増大せんことを

12

私はこれまで方便と智慧にて

有情を邪見から解放してきた

正見へと導いてきたからこそ

正法が興隆してゆかんことを

13

私は有情を四摂事により

煩悩の炎より救ってきた

私は罪障を敗北させてきた

彼らと永遠に共に在れるよう

14

私は雁木をもつ異教徒たちさえも

思想の河で溺れぬよう救ってきた

正しい思想へと向かわせたことで

隣人が常に敬愛で満ちんことを

教法は永遠に燦然たらんことを

15

正法の王 ツォンカパの

法規が広く普及してゆき

厄災の逆兆は寂滅してゆき

順縁のすべてが成満せんことを

唯一無二の利楽の源泉である

教法が永遠に存続せんことを

教法を護っている賢者たちの

命寿という勝蟠よ 堅固たれ


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