2010.07.27

護法尊六臂大黒天

修行を行う人々に直接はたらきかける出世間の天たち

チベット三大学問僧院のひとつであり、歴代のダライ・ラマを教育する僧院であったデプン大僧院は、ゲルク派の開祖ツォンカパの弟子、ジャムヤンチュージェにより、西暦1416年に建立されました。

ゴマン学堂はその顕教学堂の一つです。ゴマン学堂は多くの傑僧や学者を輩出し、特に東チベット、中国、モンゴル、ロシアへと布教活動を拡げていきましたが、1959年に中国人民解放軍による破壊と虐殺により、数千人の学僧が殺されました。数十人の学僧は、ダライ・ラマ14世法王を慕いインドへ亡命し、三大学問寺の中でもゴマン学堂は最初にダライ・ラマ法王により復興されました。

ゴマン学堂は現在でもクンデリン・リンポチェやチャンキャ・フトクといったチベット・モンゴルの仏教において極めて重要なラマを伝統的仏教教育に則り育成するための場所として機能し、現在も1500人あまりの学僧が修行に励んでいます。チベットからの亡命者僧侶たちも毎年約100人程がチベット仏教の伝統を求めてゴマン学堂へ押し寄せています。

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