
本年のサカダワ大祭も、多くの皆様のご参加とご支援のおかげをもちまして、2026年6月10日(水)の師資相承供の法要を最後に無事に成満することができました。期間中、ご参加くださいました皆様、ご祈願・ご供養をお申し込みくださいました皆様、そして浄志をお寄せくださいました皆様には心より御礼申し上げます。
本年のサカダワ月は、2026年5月16日・17日にゴペル・リンポチェによるダライ・ラマ七世ケルサン・ギャツォ法王著の『兜率百尊偈』の観想法次第の講伝会よりはじまりました。同書は師瑜伽法を説く重要な論書であり、遠方からも多くの方々にご参加頂きました。現在、その和訳も最終調整の段階に入っており、近日中には施主の皆様ならびに参加者の皆様へ版本としてお届けできる見込みとなっております。




サカダワ月は一般的に「十万倍月」と呼ばれ、善行の功徳が大きく増大すると伝えられています。本年も期間中にはリンポチェにより各種の修法が厳修され、世界平和への祈願をはじめとする多くのご祈願・ご供養をお勤めさせて頂くことができました。
またサカダワ十四日・十五日の吉日には、リンポチェを戒師阿闍梨として、優婆塞・優婆夷戒、菩薩戒、大乗布薩律儀の授戒会を開催いたしました。今日の日本では在家者が正式に戒を受ける機会は少なくなりましたが、チベット仏教では今日までその伝統が受け継がれています。今回授戒された皆様にとりましても、今後の学びと実践の大切な基盤となれば幸いです。
また、弊会が正式なチベット仏教僧院の日本別院として行う活動のなかでも、戒律と菩提心の伝統を日本に伝えていくことは最も重要な役割の一つです。このたびも多くの皆様との尊い法縁により授戒会を開催できましたことを心より有り難く存じております。
また本年のサカダワ期間中の5月20日には、宮島大聖院で弥山霊火堂の火災という大きな出来事もございました。霊火堂および受付所は焼失いたしましたが、幸いにも弘法大師空海以来1220年受け継がれてきた「消えずの火」の元火は守られ、人的被害や原生林への大きな延焼もありませんでした。
そのため例年以上に慌ただしい期間となりましたが、そのような状況のなかにおきましても、多くの皆様から温かいご支援を賜り、無事にサカダワ大祭を成満することができましたことを深く感謝申し上げます。また現在進められております霊火堂再建事業につきましても、さっそくご協力くださる方々にも恵まれております。引き続き皆様のお力添えを賜れましたら幸いです。(詳しくはこちら)

弊会で行われる各種の活動は、ご参加くださる皆様や善志をお寄せくださるすべての皆様のお支えによってのみ成り立っています。平和への願いを発信し続ける広島の地から、日本とチベット仏教圏を結ぶ交流拠点として、今後とも微力ながら世代を超えて活動を続けていきたいと考えております。
また来年のサカダワ大祭でも、授戒会をはじめ様々な法会や行事を企画したいと考えております。本年ご参加いただいた皆様はもちろんのこと、新たなご縁の方々にも広くご参加頂き、一人でも多くの方々と共に仏法の善きご縁を結ばせて頂けましたら幸いです。
また本年は、ダライ・ラマ法王猊下が広島において伝法を行われてから二十周年の節目の年にもあたります。その記念事業として今月末からは「ダライ・ラマ法王と弥山大聖院展」が開催されたり、来月には初転法輪大祭なども予定しております。機会がありましたらぜひお気軽に広島を訪問され、ご参加頂けますようお願い申し上げます。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
合掌
一般社団法人 文殊師利大乗仏教会
代表理事 野村正次郎





