2022.12.15

ダライ・ラマ法王永住祈願法要 本会(2022年11月30日)

先日ご案内の通り、2022年11月30日まで如意輪白多羅尊に基づくダライ・ラマ法王猊下の永住祈願法要が、ゲルク派三大総本山が共同で運営する神変祈願大祭基金と本山デプン・ゴマン学堂の発願にて、インド・ダラムサラの大乗法苑(テクチェン・チューリン)にて行われました。

今回の法要は、この神変祈願大祭基金との共同での発願となり、金剛阿闍梨として、ガンデン座主第一〇四世ジェツン・ロサン・テンジン猊下、チャンツェ法主ゴソク・リンポチェ猊下、シャルツェ法主ジェツン・ロサン・ドルジェ猊下の当代のゲルク派三父子を御迎えすることが出来ました。またデプン・ゴマン学堂からは、デプン大僧院前座主ティスル・リンポチェ・ロサン・テンパ師、現ゴマン学堂長ジクメ・ギャツォ師、前管長ロサン・ゲルツェン師をはじめ、クンデリン・タツァク・ジェドゥン・リンポチェ、タクツェル・リンポチェ、ギュメー学堂前管長アラク・ヨンジン・リンポチェ、現ギュトゥー学堂管長ロサン・ケードゥプ師、をはじめとする高僧の方々をはじめとする化身ラマ諸師、仏典購読の講師陣などが参集しました。またデプン・ロセルリン学堂管長、ガンデン・シャルツェ学堂管長、ガンデン・チャンツェ学堂長、セラ・ジェ学堂管長、セラ・メー学堂管長をはじめとするゲルク派の各本山の管長・前管長猊下もお招きし、職衆270名が結集しました。

11月30日の大乗法苑の本堂にて午前六時より本会の序分として成就法を修法し、午前八時にはダライ・ラマ法王をお迎えし、如意輪白多羅尊の成就をした無量の供物に添え、身口意の曼荼羅には、仏身の所依としては、125体の釈迦牟尼如来の仏像、ジェ・ツォンカパ父子像、仏語の所依としては、ジェ・ツォンカパ父子著作全集、クンケン・ジャムヤンシェーパ父子著作全集、チャンキャ・リンポチェの著作全集、仏意の所依としては菩提供養塔を奉納し、ダライ・ラマ法王猊下の無量兆劫の永住をガンデン座主猊下を代表に職集一同請願申し上げ、ダライ・ラマ法王猊下からは現在のチベットの困難な状況下でもこれまで仏法興隆に精進してきたことに関する慰労のお言葉と、今後もいま以上一層仏典の聞思修に邁進し続け、教学と実践の双運により、教法護持発展に務めていくよう激励のお言葉を頂戴いたしました。

今回の法要は、南インドのデプン・ゴマン学堂大集会殿でも同時に三日間開催し、デプン・ゴマン学堂の公式支部としては、アメリカ、日本、ロシア、台湾から40名ほどの有志が参列し、またデプン・ゴマン学堂とも縁の深いモンゴルからは百五十名の有志が参列し、日本からは2000年以来、さまざまな活動の拠所とさせていただいてきた大本山大聖院の吉田正裕座主を筆頭に有志が参加し、29日夜には現デプン・ゴマン学堂、現寺務局長・次期寺務局長をはじめとする交流の宴が盛会に開催されました。

このたびの永住祈願法要につきましては、みなさまからの御浄志をたまりましたこと誠にありがたく心から御礼申し上げます。このたびのこの吉祥なる法要の記念品を発送させていただきました。

ダライ・ラマ法王ならびにデプン・ゴマン学堂とのこの吉祥なる法縁を契機として、今後の未来、来世に私たちがいかなる境涯にあろうとも、すべての衆生を利益するために、一切相智を成就するまでの間、世代や国籍が言語や民族の違いなどを超えて、常に再び結集し、我々の根本の師であるダライ・ラマ法王の御意向の通り、いかなる厄災も消滅し、無病息災・福寿長命ともに菩薩行に邁進できるようお祈り申し上げます。

ダライ・ラマ法王猊下によるお言葉

ダライ・ラマ法王猊下ご臨席の法要の様子


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