
チベット暦 3月3日(2025年4月30日)、デプン・ゴマン学堂では年間の八大法会のひとつである春大法会が開会されました。今回の春大法会は復旧工事の終わった新問答法苑を拠所としてチベット暦4月3日までの1ヶ月間開催されます。ちょうどギュメー密教学堂の職集をお迎えして3日間の善住法要も行われておりますが、昨年の竜巻の被害から復旧したばかりの新問答法苑には本学堂の伝統教育課程に在籍する約700名強の僧侶たちが参列しました。
デプン・ゴマン学堂では、春大法会から秋にかけては、問答法苑では、学堂長による宗祖ジェ・ツォンカパ大師の『菩提道次第広論』の講伝が行われます。『菩提道次第広論』は日本別院の定例法話会でも、常時講義が行われておりますが、ゴマン学堂の通常の伝統教学のカリキュラムのなかで学ぶものではなく、問答法苑において学僧全員が当代の学堂長から伝授をして頂くこととなっております。
また問答法苑では、毎回多羅菩薩礼讃経や般若心経・白傘蓋・獅子面尊を通じた退魔法が修法され、問答法苑に魔障が入らないように請願していますが、近年では般若心経の「照見五蘊皆空」という箇所まで唱え終えた時に、一旦「止住の修習」を行うために、僧侶全員で一切法無自性空性を観想することとなっております。











