
みなさまお盆休みはゆっくりとお過ごしになられることは出来ましたでしょうか。8月の終わり頃からインドではゲルク派共通試験(ゲルク・ギュトゥー)がはじまります。今年は上級ロッポンの2クラスは8月10日から試験がはじまり、最上級のララムの2クラスと中級のカラムの2クラスは8月25日からガンデン大僧院・デプン大僧院で約1ヶ月間弱の試験がはじまります。約20年間、所属する各学堂で僧侶たちは、これまで学んできた五大聖典の学習状況の実力が試され、最上級の博士号である「ゲシェー・ラランパ」と所得するためには、僧侶たちは6年間の試験を受けなくてはなりません。
試験科目の主なものは、論理学・般若学・中観学・阿毘達磨学・戒律学の5科目ですので、受験者たちは数ヶ月前から毎日寝る間を惜しんで試験に望みます。試験があまりにも難解なため、数ヶ月前から暗記していたはずなのに、実際の試験期間になると緊張や寝不足で何も思い出せなくなることもあるらしいです。そのため無事に六年間の試験期間をクリアして「ゲシェー・ラランパ」になるまでには、護法尊などの出来るだけ守ってもらうために身口意のすべてを投げ出して試験が無事に合格できるようにお祈りをして試験に臨みます。
これに対して日本別院での活動では、一般の方が対象ですので、そのような厳格な試験などは行なっておりませんが、そうして学んできた成果をみなさまと共有させて頂いています。
今月の行事案内ですが、本日からの後半部分に少し変更がありましたので再度ご案内申し上げます。本日は月例の師資相承供養があり、日曜は通常通り定例法話会があり、来週からはチベット暦の7月となりますので、諸天を燻浄する供養や今月の末日にはターラー菩薩の月齢供養があります。
この時期には、暦の上ではデプン・ヨーグルト大祭(ショトン)ならびに十万龍大祭(デプン・ルンブム)の二つの大祭がございますが、お盆は終わりましたが、まだまだ暑さも厳しく、本堂内のエアコンなどもまだ募集中でみなさまに沢山お集まりいただくのも困難なため、特別な行事の企画は断念させていただきました。
しかしながら行事を行う部屋にはすでにエアコンも整備され、みなさまには快適にお過ごしできるようになっております。ゴペル・リンポチェもしっかりお祈りをしてくださり、法話もしてくださっておりますので、お時間の有る方は是非お参りいただければ幸いです。
2025年8月後半の行事
- 2025年8月18日(月)16:00 師資相承供[詳細]
- 2025年8月22日(金)16:00 通常祈祷法夕会[詳細]
- 2025年8月23日(土)終日 デプン・ヨーグルト大祭
- 2025年8月24日(日)13:00 定例法話会 [詳細]
- 2025年8月27日(水)10:00 諸天燻浄焼香[[詳細]
- 2025年8月29日(金)16:00 通常祈祷法夕会[詳細]
- 2025年8月31日(日)10:00 十萬龍大祭/緑多羅四曼荼羅供[詳細]