三義心髄観想次第・兜率往生の梯子


Created: 2016-09-28 Last updated: 2016-11-08 Author:野村 正次郎

聖観自在を礼拝する

無数の勝者たちの智慧と慈悲が
如何なる所化にもそれ応じた方便で現れる
アヴァローキタと呼ばれる旗印を持つ
三界の衆生の唯一の友であるあなたを礼拝せん

ここで顕密の教説の意味を
今生と臨死と中有の実践として
善くまとめられ説かれた最勝なる教誡の
分かりやすい言葉のこの連綿が増えんことを

聖観自在の教誡たる、成就自在者ミトラジョーキ(Mitrajoki / Mitrayogin, 12c.)がトプ・ロツァーワ・チャンパ・パル(Khro pu lo tsa’a ba Byams pa dpal 1173-1225)に法士として授け給われた「三義心髄」(snying po don gsum)と呼ばれるこの教えに関して、至尊ミトラの伝記、教誡の偉大性、前行法などは、これまでのラマたちの指南書に詳しいので、それらより知るべきだが、ここでは本行の観相次第を極めて判り易い言葉で説明しよう。これには二つ。すなわち、A1 本偈の引用提示、A2 その義の実践法である。

A1 本偈の引用提示

本偈ではこうある。

今世では継続し本尊を修習する
臨死では転移の訣を修習する
中有では混合を修習する
継続した修習がすべての要である

一行目で今生、二行目で臨死、三行目で中有、四行目はすべてと結合すべきである。
また転移・混交は臨死・中有〔を迎えたその時に〕に必要な行であるが、その際に思い通りに行うことが可能とするには、いまこの時から各自実践しておかねばならない。この実践法もまた、ある日は過度にし過ぎ、ある日は過度にしなさ過ぎる、というのではなく、川の水が流れるように継続的に実践せねばならない。このことが意味されている。

A2 その義の実践法

A2には四つ。B1今生の実践たる継続的本尊行法・B2臨死の行たる転移の解説・B3中有の行たる混合の解説・B4 補足として見修行の要点の説示。

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