作成日: 2009-08-17 最終更新日: 2016-09-23 作成:事務局

【第3章 「であるの逆」と「でないの逆」の規定】

他学説の否定

ある人が言う、「事物でないものとは逆のものであれば、認識でないものと逆のものである」と。壺、主題。認識でないものと逆のものであることになる。事物でないものとは逆のものであるから。遍充承認済。「不成立」ならば、壺、主題。事物でないものとは逆のものであることになる。事物であるから。「不成立」ならば、壺、主題。事物であることになる。実用性のあるものであるから。「不遍充」ならば、遍充は有ることになる。「実用性のあるもの」とは事物の定義であるから。原帰謬で「その通り」ならば、壺、主題。認識でないものと逆のものでないことになる。認識であるものと逆のものであるから。「不成立」ならば、壺、主題。認識であるものと逆のものであることになる。認識ではないから。「不成立」ならば、壺、主題。認識ではないことになる。物質であるから。「不遍充」ならば、遍充は有ることになる。認識と物質との二つの共通基体は無いから。

ある人が言う、「色でないものとは逆のものであれば、壺でないものとは逆のものである」と。声(=音声)、主題。壺でないものとは逆のものであることになる。色でないものとは逆のものであるから。遍充承認済。「不成立」ならば、声、主題。色でないものとは逆のものであることになる。色であるから。「不成立」ならば、声、主題。色であることになる。声であるから。原帰謬で「その通り」ならば、声、主題。壺でないものとは逆のものでないことになる。壺であるものと逆のものであるから。「不成立」ならば、声、主題。壺であるものとは逆のものであることになる。壺ではないから。「不成立」ならば、声、主題。壺でないことになる。声であるから。「不遍充」ならば、遍充は有ることになる。声と壺との二つの共通基体は無いから。

また、栴檀の香、主題。壺ではないものとは逆のものであることになる。色でないものとは逆のものであるから。遍充承認済。「不成立」ならば、栴檀の香、主題。色でないものと逆のものであることになる。色であるから。「不成立」ならば、栴檀の香、主題。色であることになる。香処であるから。原帰謬で「その通り」ならば、栴檀の香、主題。壺ではないものとは逆のものでないことになる。壺であるものとは逆のものであるから。「不成立」ならば、栴檀の香、主題。壺であるものとは逆のものであることになる。壺でないから。「不成立」ならば、栴檀の香、主題。壺でないことになる。香であるから。「不遍充」ならば、遍充は有ることになる。香と壺との二つの共通基体は無いからである。

ある人が言う、「事物であるものとは逆のものであるものと逆のものであれば、事物であるものと逆のものである」と。一切種智、主題。事物であるものと逆のものであることになる。事物であるものとは逆のものであるものと逆のものであるから。遍充承認済。「不成立」ならば、一切種智、主題。事物であるものとは逆のものであるものと逆のものであることになる。事物であるから。「不遍充」ならば、遍充は有ることになる。事物であるものとは逆のものであるものとは逆のものと事物との二つは相互等価遍充であるから。原帰謬で「その通り」ならば、一切種智、主題。事物であるものと逆のものでないことになる。事物でないものと逆のものであるから。「不成立」ならば、一切種智、主題。事物でないものと逆のものであることになる。事物であるから。「不成立」ならば、一切種智、主題。事物であることになる。物質・認識・不相応行の三つのいづれかであるから。「不成立」ならば、一切種智、主題。物質・認識・不相応行の三つのいづれかであることになる。認識であるから。「不成立」ならば、一切種智、主題。認識であることになる。量であるから。「不成立」ならば、一切種智、主題。量であることになる。一切種智であるから。

また、声無常、主題。事物であるものと逆のものであることになる。事物であるものとは逆のものであるものと逆のものであるから。遍充承認済。「不成立」ならば、声無常、主題。事物であるものとは逆のものであるものと逆のものであることになる。事物であるものとは逆のものではないから。「不成立」ならば、声無常、主題。事物であるものとは逆のものではないことになる。事物であるから。「不成立」ならば、声、主題。(x)無常は、事物であることになる。(x)は事物であるから。原帰謬で「その通り」ならば、声無常、主題。事物であるものと逆のものでないことになる。事物でないものと逆のものであるから。「不成立」ならば、声無常、主題。事物でないものと逆のものであることになる。事物であるから。「不成立」ならば、声無常、主題。事物であることになる。不相応行であるから。「不成立」ならば、声、主題。(x)無常は不相応行であることになる。(x)は事物であるから。

ある人が言う、「事物無でないものとは逆のものであれば、無ではないものと逆のものである」と。有、主題。無ではないものと逆のものであることになる。事物無でないものとは逆のものであるから。遍充承認済。「不成立」ならば、有、主題。事物無でないものとは逆のものであることになる。事物無であるから。「不成立」ならば、有、主題。事物無であることになる。実用性を欠いたものであるから。「不遍充」ならば、遍充は有ることになる。実用性を欠いたものとは事物無の定義であるから。先に「不遍充」と言った箇所で「証因不成立」ならば、有、主題。実用性を欠いたものであることになる。実用性のあるものではないから。「不成立」ならば、有、主題。実用性のあるものではないことになる。それ自身の結果を生起させる能力があるものではないから。「不成立」ならば、有、主題。それ自身の結果を生起させる能力があるものではないことになる。(x)の結果は無いから。「不成立」ならば、有、主題。(x)の結果は無いことになる。(x)は常住であるから。原帰謬で「その通り」ならば、有、主題。無ではないものと逆のものでないことになる。無であるものと逆のものであるから。「不成立」ならば、有、主題。無であるものと逆のものであることになる。無ではないから。「不成立」ならば、有、主題。無ではないことになる。量によって認識されないものではないから。「不成立」ならば、有、主題。量によって認識されないものではないことになる。量によって認識されるものであるから。「不成立」ならば、有、主題。量によって認識されるものであることになる。量の計量対象であるから。「不成立」ならば、有、主題。量の計量対象であることになる。一切種智の計量対象であるから。「不成立」ならば、有、主題。一切種智の計量対象であることになる。基体成立であるから。

ある人が言う、「非所作でないものと逆のものであれば、無でないものと逆のものである」と。常住、主題。無でないものと逆のものであることになる。非所作でないものと逆のものであるから。遍充承認済。「不成立」ならば、常住、主題。非所作でないものと逆のものであることになる。非所作であるから。「不成立」ならば、常住、主題。非所作であることになる。所作ではないから。「不成立」ならば、常住、主題。所作ではないことになる。無常ではないから。「不成立」ならば、常住、主題。無常ではないことになる。刹那体ではないから。「不遍充」ならば、遍充は有ることになる。刹那体とは無常の定義であるから。原帰謬で「その通り」ならば、常住、主題。無でないものと逆のものでないことになる。無であるものと逆のものであるから。「不成立」ならば、常住、主題。無であるものと逆のものであることになる。無ではないから。「不成立」ならば、常住、主題。無ではないことになる。基体成立であるから。

ある人が言う、「常住であるものと逆のものでないものと逆のものであるものと逆のものでないものと逆のものであれば、常住であるものと逆のものでないものと逆のものである」と。無為の虚空、主題。常住であるものと逆のものでないものと逆のものであることになる。常住であるものと逆のものでないものと逆のものであるものと逆のものでないものと逆のものであるから。遍充承認済。「不成立」ならば、無為の虚空、主題。常住であるものと逆のものでないものと逆のものであるものと逆のものでないものと逆のものであることになる。常住であるものと逆のものでないものと逆のものであるものと逆のものであるから。「不成立」ならば、それ、主題。常住であるものと逆のものでないものと逆のものであるものと逆のものであることになる。常住であるものと逆のものであるものと逆のものであるから。「不遍充」ならば、遍充は有ることになる。常住であるものと逆のものであるものと逆のものと、常住であるものと逆のものでないものと逆のものであるものと逆のものとの二つは相互等価遍充であるから。原帰謬で「その通り」ならば、無為の虚空、主題。常住であるものと逆のものでないものと逆のものでないことになる。常住であるものと逆のものであるものと逆のものであるから。「不成立」ならば、それ、主題。常住であるものと逆のものであるものと逆のものであることになる。常住であるものと逆のものでないから。「不成立」ならば、無為の虚空、主題。常住であるものと逆のものでないことになる。常住であるから。「不成立」ならば、無為の虚空、主題。常住であることになる。法と非刹那体との共通基体であるから。「不遍充」ならば、遍充は有ることになる。法と非刹那体との共通基体、とは常住の定義であるから。

ある人が言う、「有であれば、常住である」と。一切種智、主題。常住であることになる。有であるから。遍充承認済。「不成立」ならば、一切種智、主題。有であることになる。一切法を現量において理解する究極の智であるから。

ある人が言う、「常住であるものと逆のものであれば、常住であるものと逆のものが常住であるものと逆のものである」と。壺、主題。常住であるものと逆のものが常住であるものと逆のものであることになる。〔壺は〕常住であるものと逆のものであるから。「不成立」ならば、壺、主題。常住であるものと逆のものであることになる。常住であるものと逆のものであるから。「不成立」ならば、壺、主題。常住であるものと逆のものであることになる。常住ではないから。原帰謬で「その通り」ならば、壺、主題。常住であるものと逆のものが常住であるものと逆のものではないことになる。常住であるものと逆のものが常住でないものとは逆のものであるから。「不成立」ならば、常住であるものと逆のものが常住でないものと逆のものであることになる。常住であるものと逆のものが常住であるから。「不成立」ならば、壺、主題。常住であるものと逆のものが常住であることになる。常住であるものと逆のものは有るから。「不成立」ならば、壺、主題。常住であるものと逆のものが有ることになる。常住でないものは有るから。「不成立」ならば、壺、主題。常住でないものが有ることになる。人無我であるから。

ある人が言う、「事物でないものと逆のものでないものと逆のものであれば、事物でないものと逆のものが事物でないものと逆のものである」と。声、主題。事物でないものと逆のものが事物でないものと逆のものであることになる。事物でないものと逆のものでないものと逆のものであるから。遍充承認済。「不成立」ならば、声、主題。事物でないものと逆のものでないものと逆のものであることになる。事物であるから。原帰謬で「その通り」ならば、声、主題。事物でないものと逆のものが事物でないものと逆のものでないことになる。事物でないものと逆のものが事物であるものと逆のものであるから。「不成立」ならば、声、主題。事物でないものと逆のものが事物であるものと逆のものであることになる。事物でないものと逆のものは事物ではないから。「不成立」ならば、声、主題。事物でないものと逆のものは事物でないことになる。事物でないものと逆のものは常住であるから。「不成立」ならば、事物、主題。(x)でないものと逆のものは常住であることになる。(x)でないものと逆のものが有るから。

自説の設定

「有でないものと逆のもの」と「有であるもの」との二つは同義であり、相互等価遍充である。有でないものと逆のものであれば、有であることによって遍充され、有であるならば、有ではないものと逆のものによって遍充されるからである。「有であるものと逆のもの」と「有ではないもの」との二つは同義であり、相互等価遍充である。有であるものと逆のものであれば、有でないものによって遍充され、有でないものであれば、有であるものと逆のものであることによって遍充されるからである。一切の無我について原理は同じである。