2025.10.09

弘法大師ご修行の地、大聖院弥山本堂を参拝させて頂きました

2025年10月8日、毎月恒例の大聖院の弥勒堂でゴペル・リンポチェは『現観荘厳論』の法要を終えられた後、宮島の弥山にのぼられ、大聖院弥山を参拝されました。

厳島弥山の大聖院は、この弥山で大同元年(806年)に弘法大師空海が虚空蔵菩薩求聞持法を修法されたことがその開創とされており、その開創1200年を記念して、ダライ・ラマ法王ならびにデプン・ゴマン学堂の職集をお迎えし、チベットのデプン大僧院の弥勒菩薩の写しの仏像を開眼して頂き、弘法大師空海が日本に密教を伝えてくださった記念にダライ・ラマ法王から両部曼荼羅の伝法灌頂を行なって頂きました。

2010年に広島市でノーベル平和賞受賞者会議があった際にも、ダライ・ラマ法王から「今回は時間がなかったが、次回こそ弥山の上に登って弘法大師の消えずの火をお参りしたい」とおっしゃい、その後広島へのご訪問は残念ながら、いまだ実現しておりません。

令和元年から弊会の日本別院事業は、この弥山の西広島別院である真光院で活動させて頂いており、来年にはダライ・ラマ法王が両部曼荼羅の伝法灌頂を授けて頂き、ちょうど20年、弥山開創1220年の記念すべき日となります。将来的にダライ・ラマ法王を弥山にお迎えするため、そしてそれまでにできる準備の構想を練ることを兼ねてこのたびゴペル・リンポチェとお参りさせていただくこととなりました。

リンポチェがおっしゃるには、リンポチェの出身のリタン大僧院にもダライ・ラマ3世ソナム・ギャツォ法王が最初にリタン僧院を開創された場所というのがあり、そこは非常に小さな場所ですが、とても聖なる場所であるのと同じように、宮島の大聖院も本坊は厳島神社の裏手にありますが、弥山の上まで美しい何百年も大切に守られた原生林のなかに、いらっしゃる虚空蔵菩薩・両部曼荼羅・不動明王がいらっしゃる弥山本堂にお参りすることができました。

弘法大師がご修行をされた時にお使いになった「消えずの火」は1200年以上も決して消えることなく、すべての衆生たちの智慧の灯火です。リンポチェがご参拝になられている時にも常に世界中の方々が参拝にこられており、仏法の灯火が今後も決して消えずに燃え続け、今後も仏法が興隆し、すべての人々の心の灯火とならんことをお祈りさせていだきました。

ゴペル・リンポチェは弥山の上に登られて「いまはロープウェイがあるので途中までは登るのも難しくはないけど昔の人はすごいですね。三鬼大権現さまの眷属には大空を自由に飛びまわる天狗がおられるのも納得がいきますね。チベットでは馬に乗って山頂まで行くこともあるのですが、ここは馬では来れそうにないですし、私たちも鳥じゃないので登るはなかなか大変ですが、また時々みなさんも誘ってお参りにきましょう。」とおっしゃっていました。

広島に来られる機会がある方は、弘法大師ご修行の地である、弥山山頂まで一度お参りされることをお勧めいたします。

弥山本堂のご本尊虚空蔵菩薩
弘法大師がお使いになられた霊火を拝観
山登りは久しぶりとのことでした
険しい山道には修行大師が見守ってくださっています
弥山の三鬼大権現の本堂です。西広島別院の真光院でも分祠されていますので、ゴペル・リンポチェも普段は真光院でお参りさせていただいております
三鬼堂の回廊からは瀬戸内海の眺望が見事です
弥山に差し込む夕陽


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