デプン・ゴマン学堂は、チベットの僧院は、インド仏教の僧院から続く、昔ながらの僧院の形態をいまも継続していますが、日本には同じような施設はほとんどないため少し分かりにくいかもしれません。
小さな子供の僧侶から老僧までが共に生活している共同体です。分かりやすく言うと幼稚園から大学院の博士課程まであり、さらには老人ホームまでが一箇所に集まったものです。それは全寮制の学校のようなものであり、同時に村のようなものであり、大家族のようなものでもあります。僧院に入門してから決められた全ての学級を終えて「ゲシェー」(博士号)を取得するまでは、すべての僧侶たちは毎年年に二回の期末試験を受けて合格しなければなりません。
僧侶たちにとってこの厳しい学問こそが修行であり、子供たちも沢山の経典を学ばなくてはいけないのです。
上の写真は、ゴマン学堂の学校の一年生の中間試験の成績発表です。科目としては、チベット語、英語、暗記、算数の4つです。このクラスには18名の僧侶がおり、すべての僧侶たちの成績は、全員が分かるように壁に張り出されて発表されます。18名上位11名は「合格」(འཕྲོད་པ་)ですが、成績の悪い7名は「落第」(མ་འཕྲོད་པ་)であることが明確に示されています。
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