弊会では、毎年チベット暦の占星術に基づいた一年間の厄除祈願を希望者の方々が施主となって行っていますが、去る2025年5月3日チベット暦木巳年の当年厄除祈願のすべての法要が成満いたしましたのでご報告申し上げます。
この厄除祈願は、今年一年の命相・身相・権相・運相・魂相の五相に関連した凶相に対して行うべき法要ならびに当年特有の凶相をお持ちであられる方を対象としたもので、当年特有の凶相に基づき九種類の行うべき法要を行なったもので、特に日本に住まわれている方々を対象とし、本山での3会、日本別院での2会で行なったものです。
本年は魂の力があちこちに放出してしまったものを呼び戻して、身体・精神の精力を堅固にする招魂法の修法、燈明を百燈、飯食の供物を百個、ツァツァ仏を百体、願主の身代わりに災難を受けるためのものを百体つくりそこに厄災を故意に発生させることにより、願主自身のもつ厄災の原因となる業を異熟させ、厄災の原因を先に消費させ、厄災が起こらないようにする百四供養をする法要との二会は、2025年4月22日に本山デプン・ゴマン学堂学堂祈祷所にて行われました。
また2025年4月23日午前、身体健康・福寿長命のために行う無量寿如来などの長寿三尊を通じた長寿成就法を行い、如意輪白多羅尊の長寿成就法などをゴペル・リンポチェが日本別院で行われました。またそれに先立ちゴペル・リンポチェは2025年4月9日に諸天燻浄清浄法身供養・護法尊供酒の法要(その報告記事はこちらをご参照ください)を修法し成満いたしました。
また般若経や各種陀羅尼の読誦、主に身体健康・闘病平癒・無病息災などを目的とした『薬師経儀軌』や主に福徳と智慧の二資糧を増大させる『聖妙吉祥眞實名經』を中心とする虚空蔵菩薩・地蔵菩薩などの『陀羅尼集』の読誦に関する法要は、2025年5月3日午前、デプン・ゴマン学堂ハルドン学寮ワシュルミツェン護法堂にて、ゴペル・リンポチェの知己の10名の善知識(ゲシェー)の方々によって行われすべての当年に必要な法要が成満いたしました。
これらのすべての法要は、施主の方々ならびにその関係者のみなさまの発願により別途修法させて頂いたものですが、その祈願の対象は、それらの方々だけではなく、一切衆生を対象として行なったものです。ですので本年一年間、解脱と一切智の境地を速やかに実現するために、あらゆる厄災や逆縁によって妨げられることのない果実が大いに期待せきるものです。
法要を修法した僧侶たちの全員はデプン・ゴマン学堂で二十年以上もの仏道研鑽に努めている正しい持律の沙門たちばかりであり、彼らが心から特に日本で活動している善なる神々への供養も含め、すべての日本に住まれている方々に、今年一年間必ずや如来・菩薩・本尊・護法尊・守護尊・土地神のご加護があることが期待されます。
施主の方々、またその御関係者の方々はもちろん、日本のすべての方々におかせられては、本年一年間はどうかご安心して積善浄罪に精進されるようお願い申し上げます。







