釈尊の時代から、仏教では師弟関係というものが極めて大切である。2500年前のインドであるから、いまのようにインターネットも書籍などもない時代である。弟子たちは釈尊の教えを注意深く聞き、それを実践し、実践をしていく上で疑問点などがあれば、師や先輩に聞くことでそれを解決していった。すべての仏典は「私はこのように聞いた」というアーナンダーのことばではじまっているように、仏教の実践のはじまりは、善知識に師事するというところからはじまる。