昔釈尊は、マーナサ(如意)という名前の湖に、ドゥリタラーシュトラ(護国)という名前の雁の王として生まれていた。この雁の王国には、正しいことと正しくないことをよく分別し、非常に多くのことを記憶でき、品格と人徳とを兼ね備え、揺るぎない忠誠心をもつ筆頭の家来、スムカ(美貌)という大臣によって何万羽の群れが率いられていた。このスムカは後の阿難陀尊者である。