2019.01.13

宗祖ジェ・ツォンカパ大師600大遠忌の年がはじまりました

野村正次郎
平成最後の年となる今年は、ゲルク派の宗祖ジェ・ツォンカパ・ロサンタクパは、1419年チベット暦10月25日にチベットラサのガンデン大僧院にて示寂の相を示されてから600年目の宗祖大遠忌の年となります。

私たちの「文殊師利大乗仏教会」という名前も、創始者のおひとりであるケンスル・リンポチェによってジェ・ツォンカパの著作をすこしでも良質な日本語に訳しながら、みんなで学んでいこうということから文殊菩薩のお名前をいただきました。

ジェ・ツォンカパはチベット最大の宗教家のおひとりであることは、近年では高校生の世界史の教科書にも掲載されるようになりましたし、日本では古くは多田等観、長尾雅人などの日本のチベット研究の祖ともいえるような方々によって研究されてきました。私たちの会でもジェ・ツォンカパの著された著作を法話会で少しずつ翻訳しながら、それを興味のあるみなさまに説明してまいりました。

ジェ・ツォンカパ の歴史的な業績としては、「四大事業」と呼ばれるものがあります。それは次のようなものです。

  1. ナムツェデンにて戒律の復興をしたこと
  2. ジンチにて弥勒仏とその仏殿を改修し復興したこと
  3. ラサのトゥルナン寺においてジョウォ釈迦牟尼像を受用身の姿に荘厳し、「大祈願祭」(モンラム・チェンモ)を開始したこと
  4. ナーランダー僧院を模したガンデン大僧院にて秘密集会タントラなどの無常瑜伽タントラの儀軌を復興したこと
デプン・ゴマン学堂の文殊菩薩

これに基づいて、私たちもケンスル・リンポチェと共にジェ・ツォンカパ の死大事業を真似して、(1)日本別院において、根本の三儀軌をはじめたこと、(2)大本山大聖院にデプン大僧院の弥勒仏の写しの像を建立し、(3)日本別院にて、小さいながらも「大祈願祭」の時期に正月8日から15日まで「祈願大祭」の法要を開始し、(4)毎月無上瑜伽タントラに基づいた護法尊の特別供養を行う、ということができるようになりました。

昨年は特に宣伝もしませんでしたが、文殊師利大乗仏教会は設立20周年を迎え、現代はゴペル・リンポチェを囲み、聞法の機会も継続的に活動できるようになっています。

今年は宗祖大遠忌にあたる年、この記念すべき年にもう一度本来の弊会の目的を見直し、これまで行なってきた翻訳活動などをまとめたり、さまざまな事業に取り組んでいきたいと思います。

宗祖大遠忌のはじまりは、正確にはチベット暦正月朔日にあたる、2019年2月5日よりはじまります。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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