2017.12.12

ここに来た

ここに来た

「どこから来られたのですか」広島の街を歩く時、観光外国人の来広増え続ける最近は、こう声をかけられることが多くなりました。明らかに日本にはない色の袈裟、体躯の良い剃髪の男性二人がゆるりゆるりと歩くさまは、数年前ならば声をかけるのもためらう異邦人だからですが、高地に暮らす民ゆえのサングラスをしていると途端にハードルが上がります。「布教に来たん?」僧侶の装束ですと説明すると、こう問われることも多いです。

彼らは日本の研究者や仏教を学ぼうとする人たちに請われて広島にやって来て、ダライ・ラマ法王に成果を確かめられながら、常に指針を仰ぎ、今日までこの地にとどまっています。今年も多くの方々の問いに応え、供会を重ねて様々な人の苦しみを仏に伝えてはその成就を願ってくれました。

彼らが日本にいる理由。「くるしみ」をつまびらかに紐解き、悩み苦しむ日本人に心の作用をパースペクティブに解説し、この世の真実を語るため。

十数年暮らした彼らが離日する日、きっと私たちは空港で別れを惜しみ、夜涙し、うつろな朝を迎えるでしょう。実際何度経験しても辛いものです。また会えると言い聞かせたあの日の私に言ってあげたい。彼らがここにいる今日がスペシャルなことなのだと。毎日がスペシャルデー。物質的なものは何一つないけれども、無限に鍛えることのできる心のトレーニングを彼らから見聞きできる、オリンピック開催日のような毎日にいるんだということを。

明日、11月17日は、浄土寺にて三千仏名会に参加させていただきます

明日、11月17日は尾道、浄土寺にて三千仏名会に参加させていただきます