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私たちが住んでいるこの世界の平和を乱す原因となるもの、それは煩悩に他なりません。煩悩とは、心の平安を乱すものと定義されているもので、戦争や紛争、世界のさまざまな人々の争いごとは、他者の利益を軽視し、利己的な視点のみで自己とその延長線上にあるものを中心にそこに執着し、その視点に基づいて他者を疎んじることから、他者に対して嫌悪感を抱き、そのことによって暴力的な行為や言動が生み出されています。
私たち仏教の教主釈尊は、ブッダガヤの菩提樹の下で、この世のすべての敵に打ち勝って魔の軍勢を降伏させて勝利者である如来となられましたが、この魔軍を降伏させたのは、決して暴力による反撃ではなく、すべての衆生が幸せになってほしい、苦しんでほしくない、という圧倒的な慈悲の力によるものです。このような世界の完全な平和を実現を希求するために、すべての衆生が自己中心的な暴力的な考え方をやめ、すべての人々が仲睦まじく、調和のとれた、心穏やかに過ごせるために、その願いを同じくする過去・現在・未来、十方の如来と菩薩衆に祈りを捧げます。