L2 老苦について


作成日: 2010-01-19 最終更新日: 2016-09-23 作成:事務局

老苦を思うことについても五つある。

  1. 容貌の衰退については、腰は弓のように曲がってしまい、頭は白蓬の花のように白くなり、額は使い古したまな板のように傷だらけで皺だらけになり、容貌が著しく変化し、美しくなくなってしまう。
  2. 精力が衰えることについては、座る時には俵袋が切れて落ちるかの如く、起き上がろうとすれば樹の根を宙へと抜こうとする如く、話をしても通じなくなり、行動が鈍くなるのである。
  3. 感官が衰えることについては、眼等は色等が明瞭に見えなくなり、物忘れしやすくなるなど記憶力が低下してしまうのである。
  4. 享受することも衰えることについては、飲食も消化しにくくなり、それ以外の他の五欲の対象(色・声・香・触)も享受することができなくなってしまうのである。
  5. 寿命が尽きる苦しみについては、寿命の殆どが尽きてしまい、死に直面していることを何度も思うようになる。

チェンガパのお言葉にも、「死の苦は重くとも一瞬である。老いの苦は現在進行中なのである」とあるし、カマパのお言葉にも「老いとはゆっくりとゆっくりとやって来るので恐ろしい。それらがもしも同時にやってくるのならば、耐える術はないであろう」と説かれている。