L1 生苦について


作成日: 2010-01-19 最終更新日: 2016-09-23 作成:事務局

八苦のうちの生苦を思うことには、五つある。まず、

  1. 生とは苦痛を伴うので苦である。地獄の衆生、常に苦しみである餓鬼、胎生の者、卵生のもののこれらの四者は生まれる時に多くの強い苦受を伴って生まれる。
  2. 生とは麁住に生を受けることであるので苦である。すなわち、煩悩が生じ住し増大する種子につきまとわれ、善業を行なうことのできる能力もなく、望むがままに行動することもできない。
  3. 生とは苦の起源なので苦である。すなわち、三界に生を受けることによって老・病・死等の苦がひろがってゆくのである。
  4. 生とは、煩悩の起源であるので苦である。輪廻に生を受けるときには、貪・瞋・痴の対象に三毒が起こり、そのことにより心身は落ち着かないもののとなり苦しみ、楽に住することができない、ということなのである。雑染によってさまざまな面で心身が痛めつけられてしまう。
  5. 生とは、望まないにも関わらず離別することになる法則あるので苦である。一切の生はその最後に死を迎えそれから逃れられない。これは望んでいないことであるが、それは苦しみのみを味わすものであい、そのことを何度も思う必要がある。