N2 戒の分類


作成日: 2009-09-27 最終更新日: 2016-09-23 作成:事務局

 摂律儀戒とは、動機をも含めて言うのならば、十不善を断とうという十断であるが、それ自体について言うならば、七不善を断つ身・口の七断である。

 これについて『菩薩地』で菩薩の心相続の律儀戒を指して七種別解脱戒と説かれている意図しているのは、別解脱律儀を有しており、かつ菩薩律儀を有する者であれば、在家もしくは出家の別解脱戒そのものと、その心相続にあるそれらに対応している断律が摂律儀戒であり、別解脱律儀の所依には相応しくないけれども菩薩律儀を有している者であれば、別解脱律儀に対応している性罪か遮罪のいずれかの罪を断とうという断律が律儀戒であるということである。菩薩の心相続の別解脱律儀は、菩薩の心相続の戒律であり、それは戒律ではあるけれども、菩薩律儀そのものではないが、それ以外のものは、菩薩律儀でもあるものである。

 摂善法戒とは六波羅蜜などの善を所縁として、自己の心相続に未生のものを生じさせ、既生のものが損なわないでより向上し増大させることである。

 摂衆生戒(饒益有情戒)とは、戒を通じて有情の現世ならびに来世の利益を罪を犯さずに適宜成就することである。