2012.01.16

慌てず急がず

パスポートの更新を終えて、ゲンチャンパがインドから帰国されました。

ビザの更新と平行して、瞑想に入ったり、南インドで先生や弟子たちとお会いされたり、年末年始にブッダガヤで行われたダライラマ法王のカーラチャクラに参加されたりと、なかなかお忙しいインド滞在だったようです。

カーラチャクラには二万人をこす人々が世界各国から集まり、すごい混雑だったようで、説法中にご飯を食いっぱぐれることが多かったそうです。そう言われてみると、以前より少しほっそりされた気がします。

この夏インドに戻られていたゲンギャウさんも、マナリで金剛瑜伽女の瞑想に入ってこられました。

日が昇る前に起床し、朝の瞑想。朝食を終えて、瞑想。昼ご飯の後、瞑想。夜ご飯の後、瞑想をして、やっと就寝。ご飯を食べる以外はほとんど座りっぱなしだったそうです。

身体の調子が悪いとちゃんと瞑想することが出来ないため、無理はしないことが大切だそうです。ゲンギャウさんが瞑想している間は、弟子の中でも年少のタシが付き添い、ご飯を作ったり掃除をしたりとお手伝いをしました。

瞑想中、いろんな考えが浮かんできませんでしたか?と質問すると、

「それは浮かんできますよ。でもそれを消そうとするのではなく、そのままおきます」

とゲンギャウさん。では、瞑想に入って、何か変わりましたか?と聞くと、はははと笑われた後、

「瞑想してすぐ変わることができるなら、2、3年あればみんな成仏できますよ」

と少しいたずらっぽく笑われました。

最近は、何でもお手軽で簡単にぱっと結果が出るものが好まれがちです。少しやって結果が見えないと、「ああやっぱりダメじゃないか」とすぐに放り出してしまう。だけど仏教はもっと地道で、絶え間ぬ努力が必要なんだと、あらためて感じました。


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