作成日: 2010-09-30 最終更新日: 2016-09-17 作成:事務局

11月21日〜23日 チベット密教祭

密教の瞑想は、スピリチュアルな身体を実現させ、その身体との交信を行い、自らを含めたすべての生きものたちが、仏の不可思議な力によって癒されるために行うものです。チベット密教では、仏の姿を観相して罪を浄化し、功徳を積む修行を行います。

11月21日(日)11:00 白ターラーの長寿灌頂
「利他のために壊れやすい身体を克服する」

白ターラー菩薩(救度仏母)とは

ターラーとは「輪廻の海を渡るのを助ける女性」を意味し、チベットでは女尊「ドルマ」と呼ばれ、漢訳では「救度仏母」(くどくぶつも)と呼ばれています。観音菩薩が衆生たちに慈悲の心を起こして思わず涙した時、その涙は21のターラー菩薩へと変化しました。白ターラー(ドルカル)はその21尊のターラーのなかでも緑ターラーと共に代表的な菩薩です。ターラー遊技坐に座し、右手に与願印を左手に蓮華を有します。チベット仏教の伝統では、無量寿仏、仏頂尊勝、白ターラーは長寿三尊と呼ばれ、しばしば長寿の祈願、無病息災の祈願を成就すると言われています。チベット人はこの白ターラー菩薩に対する信仰が強く、チベット女性に「ドルカル」という名前が多いのも、自分の娘が長寿で慈悲心の強い人物になって欲しいという強い祈りに由来するものと思われます。

長寿灌頂とは

灌頂とは、師僧が弟子の頭頂に水を注ぐことによって入門者を浄化し、その後にこれから行われる密教の修道に必要な力(仮に仏陀や本尊などの叡智の感覚を与える)を必要な分だけ与える儀礼です。師僧はこうした灌頂を捧げるために自らの力を高める行を行い、その力が充分に蓄積された時、弟子は晴れて密教の奥義に通じる相承の系譜に連なることができます。灌頂は「密教の門」とも呼ばれ、仏陀の境地へ進む課程を加速させる儀礼です。そのなかでも「長寿灌頂」と呼ばれる灌頂は、通常わたしたちが寺社でお願いする長寿のご祈祷とは異なり、入檀者のみなさまが、それぞれ白ターラー菩薩から直接、無量の長寿の力を分けて頂く儀式となります。チベット仏教の長寿灌頂の代表的ものがこの白ターラーの長寿灌頂です。

灌頂会のご案内

  • 日時:2010年11月21日(日)
  • 11:00-12:30 前行法話会「密教を学ぶ心構えについて」(入場無料)
  • 14:00-15:30 密教伝授会:白ターラー(白救度仏母)の長寿灌頂会(要申込)
  • 金剛阿闍梨:クンデリン・ヨンジン・ゲン・ロサン・ツルティム師
  • 入壇支具料:一般5,000円(記念品付)
  • 無料招待枠:在日チベット人・身障者・学生・子ども
  • 長寿灌頂に参加希望の方は、前日の夕食より精進料理でお願い申し上げます。

11月22日(月)14:00-16:30 チベット密教瞑想講座
「スピリチュアル・ヒーリング・ボディとは」

密教の瞑想は、スピリチュアルな身体を実現させ、その身体との交信を行い、自らを含めたすべての生きものたちが、仏の不可思議な力によって癒されるために行うものです。現代風にいうとブッダのスピリチュアルなヒーリング能力がある身体を瞑想することによって、癒しの効果をはかるということになります。伝統的には「本尊瑜伽」といいますが、この本尊瑜伽を実際のどのようにやるのか、ということをゴマン学堂の筆頭ゲシェーである、ゲン・ロサンに具体的にご紹介いただき、実際に瞑想を行ってみます。

  • ワークショップ:チベット密教瞑想講座「本尊瑜伽の実践」(要参加登録)
  • 時間・会場:大本山大聖院観音堂 14:00-16:30
  • 参加登録料:一般1,500円/在日チベット人・身障者・学生・子どもは無料招待

11月23日(祝)13:00 怖畏金剛尊の大護摩供
「すべての厄障を焼き尽くす智慧の炎」

13:00-16:00 特別法要 怖畏金剛尊の大護摩供 ご祈祷受付中

大聖院の開山弘法大師を通じて日本に受容された密教は、『大日経』『金剛頂経』といっ た瑜伽タントラ中心とする密教であるのに対し、チベット仏教では、中国・日本に伝わらな かった無上瑜伽タントラを中心としています。無上瑜伽タントラに基づく護摩供養は瑜伽タ ントラの護摩修法の延長線上にあり、息災護摩・増益護摩・敬愛護摩・降伏護摩の四種護摩の四種護摩に分類されます。

ゲルク派の宗祖ジェ・ツォンカパが『蘇悉地経』『勝楽生タントラ』などの経典や註釈を 援用して護摩義を大成し、現在もその伝統に基づいて護摩修法がなされております。無上瑜伽タン トラの護摩供養では、瑜伽タントラが胡麻を投入するのに加えて、大麦、吉祥草、米、五甘露を投入 し、柴木も蜜分を多く含むものが使用されています。また火天の眷族だけではなく、怖畏金剛十三尊 に対する供養もなされ、瑜伽タントラの護摩供養よりもより広大な修法となっております。

この度の息災護摩は、すべての生きとし生けるものが、常に平和で健康な生活をし、長寿を実現 し、より一層経済的・精神的に繁栄する祈願を込めて行われます。導師は怖畏金剛を成就し、自他 すべての衆生の罪や障を燃やし尽くし、清浄にするための様々な供物を捧げます。

小さな水の滴でもそれらが積み重なり大海となる如く、この護摩供養に対して僅かでも皆様のお 気持ちを奉納することは、すべての生きとし生けるもののために供養するという大いなる善業となる と思われます。この類い希なる機会に是非奉納なされることをお勧めして、ご案内申し上げます。御 奉納の方法につきましては下記をご参照ください。

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