2018.02.16

善根功徳に心ざし

みなさん、あけましておめでとうございます。本日2月16日は、チベット暦2145年の元日です。先ほど、ゲンギャウさんと電話がつながり、「どうぞ日本のみなさんにおめでとうございますとお伝え下さい」とのメッセージをいただきました。

ゲンギャウ先生は、ただいま瞑想修行に入る前の前行を行じておられます。五体投地十万回を無事終えられ、今度は曼荼羅供養の行に入られました。五体投地は見た目は楽そうにみえますが、実際にやってみるとなかなかシンドい行です。ですが、瞑想に入った時に障碍が生じないようにするために、自身の罪を清め、功徳を積んでおく必要があるのです。標高の高いザンスカールのトンデ寺院の僧坊で、息を弾ませながらあの大きな身体で五体投地をされたのでしょう。先生も決してお若くはありません。先生がそんなに頑張っておられるのに、我々も怠けてはいられません。

ゲンチャンパも、南インドにある自分のお部屋で瞑想修行に入られているそうです。以前、ゲンチャンパと話していたときに、

「勉強がすんだってそれで終わりじゃない。むしろ入り口に立ったようなものですよ。今度は自分で実践していく時です」

とおっしゃっていましたが、言葉を違えることなく実践しておられる先生方に対して、本当に尊敬の念が生じてきます。ゲシェーラランパという最高学位を修められても、それは一つの到達点に過ぎません。そこからさらに仏道を行じていかれる。本当に素晴らしいことです。

先生方のような素晴らしい方とめぐり合わせていただいたことに感謝しつつ、今度は我々が頑張らないといけないですね。心をあらたに、精進していきましょう。

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