仏説はもとより、何気ない会話に出てくるお話にもほほうと唸ることがよくあります。
アサンガの弟のヴァスバンドゥが木の下で延々とお経を読み続けた時、枝に止まっていたカラスが、よくわからずとも宿り木として、そばを離れず、聴聞し続けて死に、生まれ変わって強い意志で小坊主さまとなり、観音菩薩に豆を備えようとした。
豆を一粒備えようと何度も、観音菩薩の御前に置こうとするが、カラスであった頃の名残か、不器用にもうまく置くことができない。なんどもなんども繰り返したが、できないのである。ふむふむ私は想像してみた、カラスが足で豆を一粒とり、供えることの難しさを。
とうとう、小坊主さまは泣き出してしまった。なんとも情けない自分を嘆いて。すると、その心根を解して観音菩薩が現れ、その心根を褒め、小坊主さまを何時たりとも加持しようとおっしゃった。以後、小坊主さまはお経大変よく理解した、大学者の筆頭に立たれた。
という、地元新聞社主催の仏教市民講座でのアボさんのお話や、
観音菩薩は釈尊が悟りをひらく以前から、「一切の衆生を助けたい」と請願し、実際それに、全てを捧げ活動し続けた。が、しかし苦しむ衆生は減ることはおろか、つぎつぎ溢れ出てくる。絶望し流した涙がターラーとなった。ターラー菩薩には21の化身があり、その中でもその活動を象徴するように万能なのが緑ターラーで、「わたくしどもがお手伝い申し上げます」と観音菩薩の泪から生まれたのですよ
と、悩み、パルデンラモの占いに来られた方に、リンポチェがお話になられたことなどがそれである。
それらのお話を滋養に彼らは生きることの意味を知り、実現しようと、遠く美しいチベットの夏を想いながらも灼熱となった日本の夏を日々過ごしてくださっている。
開運焼香供養
空を飛んでいるルンタ(風の馬)を呼びその運気を呼び込む、チベットでもっともポピュラーな儀式のひとつです。チベットでは水曜日にルンタを空から呼ぶためサン(お香)を焚きます。日本別院では毎月第1水曜日に開催します。
とくに開運と金運に良いとされます。最近なんか調子が悪いなと感じられる方や、なにかの事業を実行しようと計画されている方のために、ご祈願をお受けしております。
- 日時:2017年9月6日(水)10:00-12:00
- 場所:龍蔵院デプン・ゴマン学堂日本別院
- 【ご祈願料】1口: 3,500円
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