三士菩提道次第広論・廻向文


Created: 2016-09-18 Last updated: 2016-09-19 Author:野村 正次郎

ここに永く励むことによって二資糧を
虚空の如く広大に積集せるもののすべてが
慧眼を無明で覆われたすべての衆生たちを
引導する勝者の自在者に我ならんことを

そこに至るまではすべての世を超えて
文殊師利の慈に摂取し給われて
教説の次第すべてを含む最勝道を
証得成就して勝者たちを歓喜せんことを

自らが証解した如実の道の枢要が
強い慈しみによって方便に善巧し
衆生の心の暗闇を払拭することで
勝者の教説を永遠に護持せんことを

教説の最勝なる妙宝が普及していないか
普及したが既に衰退したこの地において
大悲によって悲しみの心が突き動かされ
この利楽の蔵が照らしだされんことを

勝者と子息たちとの稀有なる偉業によって
ここに善く成就した菩提道次第によりまた
解脱を求める者たちの心に栄光が齎され
勝者の偉業が永続して営まれんことを

賢道を編むために順縁を成就し
逆縁を払拭した人と非人とのすべてが
すべての世代を超えて勝者が称讃する
清浄なる道と離れることのなきことを

如何なる時であれ勝乗が十法行(1)十法行‥‥仏教の基本的な実践方法。書寫(写す)、供養(お供えする)、施他(施しをする)、聽聞(施しをする)、披讀(仏典を読む)、受持(仏典を暗記する)、開演(仏典を講読する)、諷誦(仏典を繰り返し音読する)、思惟(仏典の意味を考える)、修習(仏典の意味を観想する)の十の行為によって
正しく成就され精進されているその時に
力を有するものたちが常に助け給われて
吉祥の海ですべての地方が覆われんことを

注釈   [ + ]

1. 十法行‥‥仏教の基本的な実践方法。書寫(写す)、供養(お供えする)、施他(施しをする)、聽聞(施しをする)、披讀(仏典を読む)、受持(仏典を暗記する)、開演(仏典を講読する)、諷誦(仏典を繰り返し音読する)、思惟(仏典の意味を考える)、修習(仏典の意味を観想する)の十の行為