作成日: 2010-08-17 最終更新日: 2016-10-07 作成:事務局

ゲン・ロサン師

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チベット仏教の次世代の指導者となる化身ラマをデプン・ゴマン学堂では常時数十人育成しています。その化身ラマのなかでも最も重要なラマであるクンデリン・リンポチェの教育係としてダライ・ラマ法王に任命されているゲン・ロサンは、ゲシェーの選考試験の試験官や、ゴマン学堂、ギュメー密教学堂の「ゲクー」(維那)を歴任した、チベット仏教のまさに現役の最高峰の指導者のおひとりです。

クンリン・ヨンジン・ロサン・ツルティム師

1959年3月17日、ラダック地方、ザンスカールのシリンキードンデに父プンツォー・ペルサン、母ラモ・ドルマの子として生まれる。12歳の時出家し、トンデ僧院に入門し、15歳まで同僧院にて学ぶ。

1973年に南インドに復興されたデプン・ゴマン学堂へゲンギャウと同時期に入門し、ガリー学寮に入り、ケンスル・リンポチェ・テンパ・ゲルツェン師、ケンスル・リンポチェ・ロサン・サムテン師の両師に正しく師事し、仏教基礎学から順に五大聖典を学ぶ。1991年よりゲルク派吉祥文化保存会の主催する共通試験を六年間すべて第一位で1997年修了し「ゲシェー・ラランパ」(博士・最高位)の学位を第一位首席にて取得。以後、ギュメー密教学堂にてケンスル・リンポチェ・ロサン・ガワン師に密教を学び、密教基礎過程を首席にて修了し、修行に励む。

1993年にダライ・ラマ法王より大ラマ、クンデリン・リンポチェ(ジェ・ツォンカパの直弟子バソチュージェの化身)の「ヨンジン」(特別教育係)に任命され、現在まで同リンポチェの養成にあたっている。後進の育成にも励み、ゴマン学堂でもっとも学生の多い五大聖典の講師のひとりでもあり、数百名の学僧の育成に早朝から夕方まで講義を行い、あまりにも講義履修希望者が多過ぎて、師のゴマン学堂で最も履修することが困難な講義のひとつとなっている。

1997年にはデプン・ゴマン学堂の維那(教学・規律の責任者)を1年間つとめ、2005年にはギュメー密教学堂の維那をつとめるほか、ゴマン学堂にては学期末試験の考査委員を歴任し、近年ではゲルク派吉祥文化保存会にてゲシェー・ラランパの学位の試験の考査委員などを歴任している。

文殊師利大乗仏教会では発会以来、ケンスル・リンポチェが多忙の際に、代理で常に宗学顧問として日本からの学生や研究者の指導にあたって頂いている。2010年度より、ケンスル・リンポチェの代理として文殊師利大乗仏教会のラマとして来日。

現在は年に二回来日し、法話会をおこなっている。2014年末からはギュメー密教学院(དཔལ་ལྡན་སྨད་རྒྱུད་གྲྭ་ཚང་)の経頭師(བླ་མ་དབུ་མཛད་)にダライ・ラマ法王より選出され、現在南インド・カルナカタ州フンスルにてその任にあたっている。

2016年5月、サカダワが始まると同時に弟子たちを教化する目的で急逝。