02 下絵の制作

砂曼荼羅の下絵はティグツァと呼ばれている。このティグツァを描く作業が砂曼荼羅の実制作で一番重要な作業となる。というのも、ティグツァが上手く描けたとき、仕上りの曼荼羅もよいものとなるからである。


まずは曼荼羅の本尊である観音菩薩の宮殿の線を描く
(左はトゥプテン・ソーパ師、右はソーパ・ギャンツォ師)
下絵の下書きを黄色の線で描いてゆく

黄色の線で下絵の下書きができればその上から白い線を引く
白い線はペイントマーカーで描かれる。油性のペンを使うのは、
曼荼羅を制作する途中でこの下絵が消えないようにするためである。

砂曼荼羅には東西南北があるが、東門が正面に描かれる。


正面から見た下絵の完成図
真ん中の蓮華模様の部分が観音菩薩本体となる
観音菩薩の曼荼羅は1階建てなので、門は四つのみ。
金剛門であるので、門の部分に金剛の形が描かれている。
門の部分手前に段状になっているものは、門を上がる階段を意味している。
今回の曼荼羅は直径6フィートで、砂曼荼羅としては通常最大のサイズである。

下絵には細かい線が沢山見える。この比率はすべて経典によって決められている。
下絵の制作の間、この比率を表した偈頌を称えながら描かれる。

ここまで半日をかけて下絵が完成した。

(文責 野村正次郎)

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